ななしさん
採用人事やってた人間です。
就活で、イケメンや美女は受かりやすいっていう説があります。
これは、半分くらい当たりです。
きれいな顔はお客様や取引先にすぐに覚えてもらえるし、美形の後輩が来ると先輩社員が「できる先輩!かっこいい!!」「あの先輩、素敵なキャリアウーマンだな…」と憧れて欲しくて仕事を頑張るという風潮もあります。
いいことだらけに思えますよね?
では、なぜ「半分」当たりなのかというと、美形だからこそ敬遠される場合もあるからです。
例えば、自分より美形は採用しないという公私混同しまくる面接官もいます。「美人はすぐに男性社員と結婚して寿退社してしまい、長く働かない可能性が高いから採用しない」という方針の会社もあります。また、美形への嫉妬から起こるいじめや人間関係のもつれを避けるために、あえて美形をとらないこともあります。
あと、お客様が何か聞きたい場合、美形よりそうでない店員の方が話しかけやすいということもあります。美形過ぎると近寄りがたいこともあるみたいですね。お客様から声をかけられやすい子って、ただ綺麗なだけの子より、店にとっては何倍も大切でありがたいスタッフです。
いろんな人を見ていて私が思ったのは、「顔は、誰もが生まれつき持っている才能である」ということです。
美しいだけが才能ではなく、「美しい」と「美しくない」のどちらも、立派な才能なんです。
美しいからこそ出来ることがあるように、美しくないからこそ出来ることもあるのです。
そして顔と違い、性格はいくらでも変えられます。
顔が生まれつきの才能なら、性格は自分で強く鍛えられる武器です。
あなたが内面を磨き、良い人間であろうと努力して、美しくない人の中で1番良い人になれたら、ただ美しいだけで何の努力もしなかった美形の中の最下位の人より、幸せになれるでしょう。
変わらない顔を自撮りしてため息つく時間があるなら、変えられる内面を磨く時間にした方が、有意義だと思いますよ。