とてもおじいちゃんっ子だったでしょうか。
大人の金銭的ないざこざの所為か私が成長して大人になった所為か、小さい時は毎週のように合っていたのに新年の挨拶に一度会うだけになってしまっていましたね。
小さい時我儘ばかり言って困らせていましたね。
寝る時はよく花咲か爺さんの昔話をして貰いました。
夜中トイレに起きると眠気眼の私をおんぶして運んでくれましたね。
趣味は写真とボーリングで、遊びに行くといつも写真を撮ってくれました。
私がピアノを習い始めたら、おじいちゃんも鍵盤が光るキーボードをお家に買っていましたね。
よく習った曲を聴いてくれました。
指を動かすと頭にいいんだって一生懸命練習していたのを覚えています。
曲は結婚式で流れる有名なやつで、光に合わせて鍵盤に指をそっと押していましたね。
私の結婚式で弾くんだって言ってたのちゃんと覚えてます。
ちょっと恥ずかしいなって思ってしまったけど、本当にすごく嬉しかったです。
成人式の振袖を見せに行ったときの笑顔をまだ覚えています。
待ちくたびれたと困ったように笑っていましたね。
もっといろんなお話しておけばよかったとか、あの日会いに行けばよかったなんて考えてしまいます。
だってその日が最後になるなんて思ってもいなったんです。
私は綺麗で可愛い孫でしたか。
年に一度しか会いに行かず恩知らずの可愛くない孫でしたか。
前者だと嬉しいけれど、私はあなたが大好きでした。
幽霊とか天国とか死後の世界とか信じないたちですが、どうか安心して安らかにお眠りください。
おやすみなさい。
下手くそだけれど今日は私が花咲か爺さんのお話をします。
聞いてくれてると嬉しく思います。