ななしさん
ある会社がお葬式についての意識調査をしたら、「遺族が故人とのお別れを受け入れる為に行うもの」とか「故人の知人達が、今までの感謝や悲しみを最後に伝える為に行うもの」というような答えが上位を占めたそうです。
つまり、お葬式は亡くなった方の為ではなく、生きている方の為に行う、ということですね。取り残された側が、思い出を忍びながらも故人の死と向き合い、受け入れる為の儀式なんだと。
ご供養も同じで、さまざまな理由から堕胎した方が、悲しみや罪悪感、虚脱感と向き合い、自分の行いを受け入れる為に、ご供養があるのだと思います。
考えてみれば、地獄や天国という死後の世界も、ご先祖様が見守っているという考え方も、故人でなく生きている人の悲しみを慰めたり戒めたりする為のもの。
水子供養は「死なせてしまってごめんなさい」という罪悪感から、悔い改め、自分を戒める為にやるもの。だから当人にさほど罪悪感がない場合は、そもそもご供養をする意味がないのかもしれませんね。
霊魂とは、信じる人には重要なものだけど、信じない人には存在自体があり得ないもの。神様も悪魔もそうです。
私は、いっそ霊魂は存在しないで欲しい、と考えています。
堕胎で、罪のない子の魂がたくさんさ迷って苦しみ続けているなんて、あまりにかわいそうだから。