自分の趣味を、物心着いたときから
いけないもの、駄目なものとされていたから
あの家を出て、自由に楽しめるはずの今でも
趣味を楽しむことに罪悪感があって苦しい
人前で楽しいって素直に表現出来ない
自分の好みを自己開示することに激しく抵抗がある
確かに美術館巡りとか、楽器とか、スポーツとか、
そんな高尚な趣味じゃなかったけどね
くだらない趣味でごめんね
でも私にとっては大切で唯一の安らぎだった
あの人達に言わせると、もう家を出たんだから
勝手に引きずる私が悪いんだって
小学校の時から、教科書以外のものを
勝手に持つことを許さず、
帰宅時に荷物点検、食事時に部屋点検、
高二までずっと何年もやらせたよね
しかも私からお願い致します、点検して下さいって
頼まなきゃいけなかった
図書館から借りた本も破かれたっけなあ
確かハリーポッターだっけ、そんなにいけないことをしたかな
あの人が気にいるように、読書が趣味になった
でもあの人が好きな作家以外は、
認められずまた馬鹿にされ、怒られた
あんな人でもやっぱり認めて欲しかったみたい
私って馬鹿だよなあ
今でもあの人の呪縛に囚われている気がする
自分の趣味を自由に楽しめるようになりたい
でもあの人が死んでも、多分駄目なんだろうなあ
本当にあの人のせいで、色んな人の人生歪んじゃったよ
はやく楽になりたい