高校生のとき、英語の先生が好きだった
といっても、恋だったのかわからない
いわゆる大人の男性に憧れる年頃だったのかもしれない
そんとき読んでた漫画とか小説とか映画とかに影響されてただけかもしれない
そんでも、その先生に好かれたくて
英語を頑張った
元々好きな英語
得意な英語
テストの成績はまあまあ良いかなぐらい
好きになってからは成績右上がり状態
80点から90点、95点、97点、98点、99点
学年の順位で10位以内に入るようになった
その先生とはほとんど話したことがなくて
いや、話しかけられなくて
地道に1人で勉強して、真面目に授業を受けてというのが私のアプローチだったのかな
その先生と話したことなんて、両手で数えて十分足りるくらい
授業中、先生が教室の中を歩いてるとき、
この問い、ちょっと違うな~
ここにthatだっけ?
って言われたときとか
英語のスピーチの原稿を考えてるとき、ちょっとアドバイスくれたぐらいとか
そんなんでも、たまに褒めてくれた
テストでクラス1位だったときとか
英語のプレゼンが良かったときとか
そのたびに私は嬉しかった
提出する英語ノートは、いつも丁寧に書いた
先生が言っていたことは一言一句逃さずにメモしてた
それでSをもらったときはそりゃ嬉しかったなぁ
単語のテストで頑張って毎回満点とった
点数の右下にExcellentって書かれるのが嬉しかった
だけどだけど、きっとお気に入りではなかったんだろうなぁ
どんなに頑張っても、話しかけてもらってるのは英語が苦手な女の子
もしくは
帰国子女の英語ペラペラの女の子
どっちみち話しかけられなかった私が悪いわけで。
嫉妬していたんだなぁ。
両手で数えて十分足りるくらいの内の何回かに、私が話しかけたことがある
ほんのほんの一瞬だけども
この英作文がよくわかんないとか
うまく訳せないとかなんとか
英語が得意ちゃ得意だったから、なかなか質問が思いつかなくて
それでも必死に質問考えたりなんかして
考えたはいいけど、迷惑かもしれないって考え始めて
勇気をだして質問した
別に普通だった、普通だった
私が期待しすぎてただけ
そっけないなんて勘違い
そう思ってた
そして今日
久しぶりに高校のクラスの子と遊んだ
その先生の話になって
あいつ派手系には優しかったけど、真面目なタイプには態度悪かったよね
そう口々に言っててびっくりした
あの先生嫌われてんだって。
こんなふうに思われてたんだって。
あのときの、私は大人しい方
先生から返された言葉にそっけなさを感じた
同じことを思っていた人は他にもいたんだ
何だか嫌になってきて、その先生のこと覚えてないって言っちゃった
なんでだろうね
何なんだろうね