もうやめて
彼女さんいるって知ったから、いかにもあなたらしい、真っ直ぐな恋をしているのを知ったからちゃんと諦めてここにいるんだ。
私の欲しかった気持ちじゃないけれど、一緒にわらえて、名前で呼んでくれるこの場所が大切で、痛くても心許せる友だちでいようって決めたんだ。
後悔なんてしていない。
その声で呼ばれる度じぶんの名が好きになれる。
隣でわらった記憶一コマごとが、心を底から温めてくれるよ。
だから、他の子と並んで話す姿だけでいらつく私なんて居なくなってくれ。
大好きな友だち同士が仲良くなって、たのしいじゃないか。
あなたが、私の友だちを初めてあだ名で呼んだとき凍りついて。
本当に嫌、訳の分からないところに嫉妬とは。
たのしいたのしいって言い聞かされてたほんとの私がまだ殺されないままでいる。