名前のない小瓶
あなたと同じように思ってたよ。
でも、本当に死んでしまったらあなたは何を思うんだろうね。
私の場合は母親がリウマチにかかってたから、ヒステリックに毒を吐かれた。
弟と母親と私の3人で住んでいて、
父親は船員で半年に1回しかかえってこない。私自身の人生を歩む事は実質許されず、食事の用意や家を守る事は当たり前だと家族に強要されてきた。
それが7年間続き、
母親と私はケンカ別れをして
和解はしたけど、
母親には頻繁には連絡しなかった。
でも、母親は私に連絡してくる事があった。
毎回母親に馬鹿にされてきたから、
母親への苛立ちも確執もいまだにある。
でも、去年のクリスマスに母親が死んだと弟から連絡をうけた。
気がつけば、
弟や父親とも12年間電話連絡する事も会うこともなかった。
毒を吐いていた母親が、
白い布を被せられて
痩せ細り全く息をしてないのを見て
ほんの少しだけ涙が出そうになった。
母親の部屋を片付けてたら
私が赤ちゃんの頃の写真がたくさん出てきたよ。
でもどこかほっとしてる自分がいるよ。
なんなんだろうね。