名前のない小瓶
わたしは貴女の小瓶を読んだとき、いい人だなって思ったよ。
「いい人」の基準は人それぞれだけれど、わたしは貴女みたいに自分の欠点をちゃんと言えて、周りの優しさに気づける人だと思ってる。でも、そういう人は自分のいい所よりも欠点に気づけてしまうからこそ、他人の優しさに申し訳なくなってしまうのかな、とも思ってる。
でもね、優しくしてくれている人たちには、貴女のいい所が見えているはずなんだ。自分では気づかない、もしかしたら「え、そんなこと?」と思うようないい所が。
だから、貴女がもしも他人に優しくされて嬉しかったら、素直に嬉しいと思ってほしいな。そして、嬉しかったらその分誰かに優しくしてあげてほしい。誰かが貴女へとくれた優しさを「要らない」と突き返すのは、わたしはちょっと寂しいと思ってしまったから。
わたしにも特技と言えるようなものは何もなくて、落ち込みやすくてクヨクヨ考えがちだから、たまに生きている意味を見失ってしまうんだ。だから、わたしもダメ人間!
でもそんなわたしに友達は「優しすぎるんだよ」って言ってくれる。話を聞いて、励ましてくれる。こんな奴から離れないでいてくれる優しいひと達に会えて、わたしはダメ人間だけど幸せな人間だなぁと思ってる。
たまに生きている価値を見いだせなくて泣きながら寝ることもあるけどね。でも、自分のことが好きになれなくても、自分のことを好きでいてくれている人がいるから、わたしは頑張れてるなって思うんだ。
……長くなってしまったうえに、何が言いたいのかわからなくなってきちゃった。ゴメンナサイ。何かが伝わっていたら嬉しいのだけれど、うまく伝えるのって難しいね。
最後にひとつだけ。
生きる意味なんて、たぶん見つけられていない人の方が多いんだ。そしてね、どうして自分はここまで生きたのか、その意味がわかるのって、もしかしたら自分の人生が終わるその瞬間かもしれないね。
美味しいものを食べるためかもしれない。
世界を救うためかもしれない。
愛する人に出会うためかもしれない。
それを見つけるために、わたしたちは今を生きているんじゃないかな。
貴女の生きる毎日が幸多いものになることを願っています。