ずっと一緒にいてくれた彼氏へ。
これまでありがとう。
正直なところ、私は今あなたと付き合ったことを後悔しています。
というのも、私の持つ力があなたを傷つけてしまうから。
私は能力も魅力もこれっぽっちもないのに力だけ与えられた。
そしてその力を制御する能力がないものだから、散々力であなたを傷つけてきました。
本当にごめんなさい。
こんな私だから、いつも1人で、誰にも愛されないのは当たり前よね。
実際に、2年半、いやもっとたくさんの時間を一緒に過ごしてきたあなたも、私の体は愛してくれても私の力は愛してはくれない。
ああ、いつか私から愛を先払いしなくとも、誰かに愛されてみたい。
きっとあなたが好きなのは、私じゃなくて私からの愛なのね。
私なんかどうでもいいんだわ。
ああ、いつか「あなたの力はとっても素敵」って誰かに認められたい。
でも思うんだ、こんなにすべてをさらけ出したあなたにさえ、満足に愛されない私はどんな人にも愛されないし、どんなに愛されても満たされないんじゃないかって。
そう思うととても悲しい。
私はこれからもずっとひとり。
たとえこれから先もあなたがそばにいてくれたとして、私は尚更に孤独を感じてしまうだろう。
こんな力はじめからいらなかったんだ。
あなたと同じように、力はなくとも強く生きられたら、私は幸せになれたのに。
私は、弱い。