無職だ。
これは春休みじゃない、無職だから家にいる。
とんでもないことになってしまった。
家には既にもう無職が一人いる。私もなってしまって、親への負担を更に増やしてしまった。
私は無職になってはダメだとわかっていたはずなのに、なってしまった。
私の意思が弱いばかりに、親に先行きが心配だどうのと言われて、せっかく貰った内定を辞退してしまって。
アホだ、本当に私はアホだ。
情けない。
誰に言われようと何が何でも内定に縋りつけば良かったのに。
もうみんなは社会に出てる。
私だけが家の中にいる。
窮屈な家の中は息苦しくて、早く外に出ないと家から離れないと、そう頭の中ではわかっているはずなのに。
外に出られない。開放的で家の中よりもっと綺麗な空気が吸えない。
今日親と公園を散歩したんだけど、外に出て歩くことがどれほど気分を爽快できるかがよくわかった。
建物の中はとても窮屈。家も学校も面接に行った会社も全て全ての箱の中が息苦しくて仕方がない。私は外が好きだった。人と目を合わさなくて良い。
でも外にいるだけじゃ生きられない。
建物の中で働かないと死ぬ。
生きることがこんなに息苦しいなんて思わなかった。
働かないと
自分を甘やかしすぎた
本当は悲しかった
内定取れたから、喜んでもらえると思ったのに
会社の制度に首を傾げられてしまって
この会社でやっていけるか心配されてしまって
父がこの会社にしてほしくなさそうにしてて…
また私が良いと思ったことに、何かしら言われてしまったと、悲しくなった
…なんでも親のせいにしそう
大人なのにね
まだ子ども目線でいてしまう
頑張らないと
名前のない小瓶
54395通目の宛名のないメール
お返事が届いています
ななしさん
北の大地、フィンランドからこの手紙を書いています。
人生にも休憩があって全然いいんじゃないか、と私は思います。人間は機械ではありません。体が怪我をするように、心だって風邪をひきます。
やりたいと思ったことを、やりたいと思う時にやればいいと思います。働きたい、と思わない限り、働いてもあまり意味をなさない気がしています。今までの会社で働いていても、ずっと働き続けることはできなかったのではないでしょうか。まずは自分が毎日を楽しむこと。あなたが辞めたことを悔やむ必要なんかありません。後悔してないと、胸を張っていいと思います。
フィンランドでは寒くて暗い冬を越えて、ようやく春が来たようです。凍っていた海が溶けて、晴れの日が続くようになりました。日本はもっと暖かいのかな、と思うと帰りたくなります。美味しいご飯も食べたくなります。
どうか、自分の意思で何もかも変えられることを忘れないでください。空と雲があるだけで、それ以外のものは、大抵あなた自身で変えられるのです。
ななしさん
がんばりすぎたら
つかれちゃうと思うので
”頑張り過ぎない”ことも
がんばってみてください。
まだまだ親に甘えられる年齢の私にとっては、
そんな事までしっかり考えて
働こうとしている主さんは
とてもしっかりしていて
今「甘えすぎないように」と、そう考えられているだけでも
すごい事なんじゃないかなと、思いました。
子供が生意気言ってスミマセン。
小さな幸せを見つけられるように、応援しています。
冬
そこはとてもあたたかい場所。
でも、そうだなあ、そこはモラトリアムな場所。モラトリアムって自己決定しなくていいってこと。
多分引き込まれてるってわかってるんだけど、きっと見なくていいんだろうなあ。
とりあえず、期限を切りましょう。
いつまでに就職または自立して家を出る、と。なによりも主さん自身のために。
主さんはそのあたたかさが実は居心地悪いと本能で感じてる気がする。
ななしさん
外仕事のバイトはどうかな?
造園屋さん、農家さん、レジャー系、警備系、建築系、テラスのある飲食店、ポスティング、etc…
探せばたくさんあると思いますよ!
私は外仕事大好きです
身体はくたくたになるけど、疲れ方がすごく心地いいですよ
ななしさん
とりあえずアルバイトでもいいから何か仕事やっておくといいよ。
無職でいると焦りが半端ないから。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。