僕が宛メに来る時は9割方、寂しい気持ちだったり悲しい気持ちの時。
どうして寂しいと感じるのか、どうして悲しいと感じるのか、そう考えた時、心の中を温かく満たしていたものが今はないと、そう思い至る。
また温かさに触れようと手を伸ばせば伸ばすほどに、さらに遠ざかってしまうような感覚。
いつになったらまた心の中が温かく満たされるのかわからない寂しさと悲しさ。
その辛さに押し潰されそうになる毎日。
明日も今日と同じ、ただただ寂しさが募るだけ。
そう考えるとより一層悲しくなってしまう。
また今日も同じ一日が始まる。
生きることの意味さえ考えてしまう。
でも、今日は違った。
それは不意に起こった。
ただ笑っただけ。
何がきっかけで笑ったのかはわからない。
笑ってる時、寂しさも悲しさも感じなかった。
そうか、そういうことなのか。
笑うということ、これがこれほどまでに救いをもたらしてくれるとは思わなかった。
爆笑したわけじゃない、声を出して笑ったわけじゃない、ただ微笑んだだけ。
それなのに寂しさも悲しさも消えた。
やっと手にしたひとつのきっかけ。
たぶんこれが温かい繋がりをもたらしてくれる。
明日も笑顔になれる瞬間がきっとある。
そう考えたら、明日が少しだけ楽しみになった。