大好きなるかへ
元気にしていますか?こっちは何とか毎日頑張っています笑
あなたと出会ったのは去年の夏、学校の友達経由で自分の地元に興味をもってくれてたくさん話しましたね。カメラの専門学校に通うあなたは地元の観光地にとても興味津々で写真撮りたい!!って言っていたのを今もよく覚えています。2人とも忙しくて会うことはあまり出来なかったけどあなたの声を聞くだけで毎日頑張れました。
そして、僕は意を決してあなたに告白したよね。でも、そのあとの返事に僕はとても驚きを隠せませんでした。実は、あと余命が半年しか残ってない体だと、だからあなたとは付き合えないって言ってたよね。胸が痛かった。凄く苦しかった。でも、それでも僕はあなたといたかった、だから覚悟を決めてそれでも一緒にいたいって言ったよね。その時泣きながら俺を心配して悲しい思いをさせてしまうからと病気のあなたは俺を気遣ってくれた。そんな優しいところがとても好きだよ。そのあとちゃんと話してちゃんと考えてカップルっていうか、一心同体な関係だったよね。それから初デート(君の膵臓をたべたい)一緒に見たよね。すごい泣いたよね。あなたがヒロインとかぶって余計泣いた。それから何をする訳でもなくブラブラしてすごい楽しかった。でも、僕の終電の少し前にあなたが苦しみ出して、倒れた時は僕は怖くなって恥ずかしながら泣いてしまった。でも、あなたは冷静でピルケースから薬を出して良ければ水を買ってきて欲しいって言ったよね。すごい急いだよ。初めてドラマみたいにお釣りいらないって言ったんだ笑 それから僕の膝で眠るあなたを見て涙が出たよ。愛しくて、でも何も出来ない自分が歯がゆくて。それから、僕の友達に頼んで家まで送れたのはほんとに良かった。
友達にも感謝してる。でも、それからもっと辛かったよね。あってから1週間もしないうちにあなたを鹿児島の方の大きな病院入院したよね。でも、心配かけまいとあなたは俺に病院名は教えてくれなかったよね。でも、優しさだって知ってるよ。それから電話はしてたけどその電話でも日に日に悪くなるのが声やたんの絡みなどですごく分かった。それから、余命が残り1ヶ月と宣告された時、急に連絡取れなくなったよね。あれはびっくりした。それからあなたの事が分からなくなってすごく心配だったよ。
それからの事で12月に手紙が届いたのは驚いた。そこにはまずお母さんの文がありました。
私が死んだら、これを僕に送ってほしいと、
涙が止まらなかったよ、あなたともう会えないのかって抱きしめてもあげられない。枯れるほど泣いた。そのあとあなたの何十枚も重なった手紙をみてまた枯れるほど泣いた。優しいあなたが好きですとか、自分にはもったいないとか、その優しさを他の誰かにしてあげて欲しいとか、照れると顔によく出るよとか、私を選んでくれてありがとうとか、全部僕も思っていた。あなたを選んでほんとによかったって。
今年成人になりました。成人式終わってあなたの家に言ってインターホン押して誰もいなくてまた泣いた。家族みんなで鹿児島に行ったのは知ってたから。でも、もしかしたら誰かいるかなってあなたに会いたくて行きました。でも、やっぱりほんとに誰もいなくて駅までの道のりずっと泣いてたよ。もうすぐあなたと出会った季節が来ます。思い出して泣く日が増えました。でも、肩越しになぜかあなたをいつも感じています。見守ってくれてると嬉しいです。僕はきっとこれからもあなたを愛しています。世界で1番。最後に僕を選んでくれてありがとう。
天国にこの手紙が届きますように。
名前のない小瓶
56022通目の宛名のないメール
お返事が届いています
名前のない小瓶
こんな悲しいことってあるんだ
うまく言葉を見つけられない
ハル√
ごめんなさい。なんて言ったらいいのか分かりません。
言葉にできません。
でも私はあなたに幸せになってほしいと思います。
彼女があなたと出会ってからの時間、幸せだったように。
彼女が天から願うように。
それは、新しい彼女を作る事だけじゃないと思います。
彼女を思い続けることかもしれません。
あなたが幸せになれますように。
彼女さんが安らかに眠れますように。
天国に届きますよ、絶対。
ダークエンジェル
小瓶主さんへ
「るかさん」への天国への手紙を読ませていただきました、るかさんを本当に愛していらしたのですね。
私のプロフィールを貴方が見られるかどうか解らないのですが私は20世紀の人間なので本来「無信論者」です。
ですが私は「古神道」「チカト神」を代々祭る家の最後の当主=隠された神主でもあります。
我が家の言い伝えは男系男子のみに口伝で伝えられると言うまるでコミックの様なやり方で伝えられてきました。
おそらく1000年以上昔からです。
その中に「えにし」と言う言葉が出てきます。伝承によれば「えにし」とはこの宇宙の始まりにより定められこの宇宙の終わりまで続く「魂」の結びつきで。これは絶対に切れる事がありません。
簡単に言えば貴方と「るかさん」の結びつき「えにし」は永遠に終わらないのです。
限りない太古より貴方と「るかさん」は何度も出会いそしてそれを繰り返してきました。
結論を言えば1年前「るかさん」の死によって「るかさん」として存在していた肉体が失われただけです。もうこの時間の中で「るかさん」として貴方が会う事はたぶん無いでしょう。
でも貴方と「るかさん」の「えにし」は永遠に切れる事が無いのです。
もしかすると「るかさん」はこの時間の中で新たな恋人としてあるいは貴方の子供として。または未来の時点でまた恋人として新たな出会いが有るはずです。
変な話でしょう。でもこの頃わたしは古い神をしだいに信じる様になってきました。
貴方がどう思われるかどうかは私には解りません。
でも伝承は語ります、「えにし」は永遠に続くと「るかさん」とはまた会うことが定められていると。
今は悲しむ時ですが次に「るかさん」と会う時の為に準備を始められてはいかがでしょうか。
準備といっても何もする必要はありません。
貴方と「るかさん」は永遠に離れる事はないのですから。
これは伝承にはありませんが本当に「るかさん」の「御霊」は貴方と一緒にいるのかもしれませんね、貴方が感じられているように。
貴方の悲しみが少しでも軽くなれば幸いです。
ななしさん
泣きました。本当に。
普段はあまり泣かないんですけど。
なにこれ。私、今まで恋愛とかくだらないとか、すぐ冷めちゃうのになんでみんな付き合いたがるんだろう…とかって思っていたんですけど、あなたは誠実でとても優しい方なんですね。
私、なんとなく彼女さんは優しいのと同時に、自分の辛いとこを見せたくないって思いが強い方だったのかなと思いました。
そして、あなたには苦しんでいる自分の姿を出来るだけ見せたくなかったんでしょうね。あなたを悲しませたくないってこと、よく分かります。私も彼女さんなら、きっと笑顔でいる自分の姿しかあなたの記憶には残したくないなと思うでしょう。
あぁ、冷めるだとか、浮気だとか、そんなのって全然幸せなんかじゃありませんね。
真っ直ぐな思い出、欲しい。
あなたと付き合っていた時、きっと彼女さんは幸せ者でした。
あなたがまだ彼女の事をこんな風に思うぐらい彼女さんも、あなたが、だいだいだい好きだと思うのです。
どうかお幸せになられてください。
空は繋がっています。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。