男性に対して、会えない父親の影を求める節がある私が、今のぐちゃぐちゃな思いを整理するために流した小瓶です。
誠実で真面目な印象の5歳ほど年上の男性とお出かけすることになった。これまで、私が知る男性はとても魅力的な人もいれば、幼稚な人、なんとも言えない複雑でどちらかと言えば、いやな人などいろんな人がいた。今回、お出掛けするからには、これまで知らなかった男性への考え方や意識を改善していきたいと考えている。大前提として、自分の知りたいという欲望を満たすのではなく、ひとりの人間としてしっかり向き合っていきたい。
そのために、ネットでいろいろな情報を読んでいるときに、年上男性に惹かれる女性の特徴に関する記事になんともいえないショックな感情を覚えた。
年上男性に惹かれる、父親との関わりが乏しい女性は、相手に父親の役割を求めてしまい、うまくいかない人もいる。ということだった。
その後、アダルトチルドレンについての記事なども読んで、自分にもその傾向が少なからずあることか分かった。
私の親は仲が悪く、物心ついたときから母の愚痴の聞き役になっていた。小学4年生のころ離婚し、父に会えなくなった。すごく、すごく、すごく、寂しかったし、もっと誉めてもらったり、頭を撫でてもらったり、叱ってもらったりしてほしかった。
今でも、不安や焦りが強いときには、父のことを思い出しては恋しいと泣いてばかりだった。
本当は今でも会いたいし、嘘ついて貶めたことを土下座してでも謝りたい。会ったときには抱き締めてほしい。体ばかり大きくなった娘を大好きだって抱き締めて言ってほしい。ずっと愛してくれていたという実感がほしい。
でも、父からの電話(借金の肩代わりをするような内容だったが、それでも父が喜ぶならと兄弟にも連絡してみると安易に言ってしまった。そのことが母や祖母にバレるのが怖くて、父への連絡を返さず、後に父から電話が来て、電話対応した母に、私は知らないと嘘をついてしまった。最低な自分の過ち。)を中途半端に拒否したのは私で、かろうじてあった信頼?のようなものはボロボロに砕けた。
自分にもヘドがでるし、父や母自身にも途中で離婚するなら、中途半端に子供をつくるな、迷惑だ。とひどく醜いドロドロとした感情になる。
でも、父や母も生活のなかで精一杯生きて、自分がやりたいことのためにやってきたんだろう。母の子供をつくってみたいという願望が叶えられたんだから喜ばしいことだろう。ひどくムカつく、無責任な話だ。金だけ払って子供を大学までいかせることが親の役割だってんなら、赤の他人が金を運送するだけで事足りるだろう。私が欲してるのは、ありふれた、父と母がお互いに笑顔で協力し会える関係を見せて、子供に愛情を注いでくれる人だ。抱き締めてほしいし、誉めたり、叱ったりしてほしい。
父と母を心から許すことができないでいるが、もし、2人とも心が子供で、いつも泣いている状態だったんじゃと考えると、私の環境も当然なものだったのかもしれない。と少しだけ考えられるようになりつつある。これが正しいのかは分からないけれど。
私のなかの小さな子供もきっと愛してほしくて泣いてるんだと思う。けど、欲しかった父親からの愛を別の男の人に頼るのはひどく違うと思う。
振り返ると、父と同年代の芸能人が好みだったり、包容力を求めて、予想外の結果に腹立たしさとあきれを抱いていたが、男の人は父ではないし、父親の代わりでもない。そんな役目を背負わせるのは、相手のことを見ていないことと一緒ではないか。父親からの愛情や影を追うのではなく、今の男性自身のことを見つめて、そのひとのことを知っていきたい。変なフィルターをかけるのはやめる。それが一番じゃないのか。ほんとのその人を見れないと不完全燃焼のままで、いい出会いもいい別れもできないと思う。
恋愛感情が抱けない。抱くのが難しい私だが、少しずつその人を知って、信頼して、愛せるようになっていきたい。
人を愛するとはなにかを知っていきたい。