何度諦めようと思ったか。
相手は同性。
「隣の席になりたかった」
「今のカッコよかった」
「待っててくれるから嬉しい」
「私もこっち寄る」
その子からはたくさんの思わせぶりな言葉を受けた。
嬉しいよ。
嬉しいけどさぁ。
その子には親友がいて。
私よりも付き合い長いしそりゃあその子が学校来たら嬉しそうな顔するのもわかる。
そりゃそうだよなぁ。
嫉妬するなんてその子が可哀想だし、同性だし。
何度も何度も諦めたって言い聞かせた。
普通に考えて上手くいくわけがない。
話続かないし。
そういう風に思ってたはずなんだけど、諦める度に期待させてくる。
私がその子の双子の妹と話してたらちょっと寂しそうだったのは私の目がおかしいって思ってる。
話してる時顔が赤いのも多分まぐれ。
掃除時間にふざけてカーテンの中にその子を閉じ込める流れになって、チャンスかななんておもって、壁ドンした時に顔が赤かったのも絶対にまぐれ。
まぐれにしちゃあ都合が良すぎるから期待しそうになる。
好きになってくれたらいいなぁ なんて。
無理だけどね。