勝ち組になりたかった。家族とは何かが分かりません。昔はちゃんと、居たのになあって。なんで結婚したのか分からない

家族とは何かが分かりません。

昔はちゃんと、居たのになあって。なんで結婚したのか分からないくらい父と母は喧嘩が多くて、よく幼少の私は弟と共に仲裁に入りました。けれど両親は一瞬キョトンとして、『なんだこいつらは』と言うような顔をして私達を見ました。そしてすぐに喧嘩を再開し、私は諦めて弟を連れて子供部屋へと逃げるように帰りました。あの人達にとって、私達は子供というおもちゃでありアクセサリーなのだと、未だに思います。

私は幼少期には身体が弱く、よく風邪であったりインフルエンザであったり、そういった病気で保育園や学校をお休みしていました。その度に母は私を叱りつけ、毎度初日は父の帰宅を待つばかりでした。
母の言い分も分からなくもありません。私のせいで会社を休まざるを得ませんでしたから。しかし、5,6歳の娘に自己管理と言ったところで意味がないでしょう。私はきっと自分の娘にはそんな事は言いません。
彼女は機嫌が悪いと何かにつけて私を叱りつけました。それは必ずしも私が悪くはないのですが。

父は私達姉弟を怒鳴りつけました。それは時に理不尽でした。
父は常識がないというか、変わっています。どこであろうが、誰が居ようが、大声で罵倒しました。それは幼いながらに酷く恥ずかしいものでした。某テーマパークの飲食店に入った際、弟が私をしつこくからかい、私がやめるように何度も弟に注意していると突然『うるさい、静かにしろ！』とその場に相応しくないような大声で叱責しました。周りのお客さんは驚いて私達を見て、また軽蔑するような目で見ていたのを覚えています。
また、父は人種差別的発言をします。どこの過激派思想の人間なのだ、と疑うほどです。ですが矛盾ばかりで、確かな知識もなく批判する為、私は頭を抱えたくなるほどなのです。かく言うも、まだまだ勉強不足なところはありますが、だからこそ差別する権利はありませんし、そもそも私も差別される対象として見なされるのではないかと恐れています。父に言いました。『ならばあなたの娘は、あなたの大嫌いな人種が半分入っていますよ』と。

中学2年の終わりだったか、両親が離婚しました。私達は父に引き取られました。いえ、正確には父の家と言いますか。祖父母が交代で家事をしに来てくれました。
しかし弟は反抗期で、それ故か弟と祖母との折り合いが悪くとても居心地の良い場所ではありませんでした。私の家は無くなったも同然です。
家に帰りたくなく、長く学校に残って勉強したり、そういった環境だからか異常に疲れて夕飯も食べずに寝てしまったり。
学校の無い日曜日は専ら、土曜日の夜から母の家に泊まり翌日遅くまで過ごしていました。しかしそれは父にとって快く受け入れ難いものでしたから、大概直接伝えることはなく、祖父母を通していました。
そんな祖父母にも、段々と申し訳無さと同時に関わりを断ちたいと思うようになっていきました。年に幾度と会うことはなく、せいぜい夏休みと冬休みの3日間くらいだったものが、突然毎日のように顔を合わせることになって。２人のことは好きだとしても、今まで知らなかった嫌な面を見てしまうとどうしても離れたかったのです。(特に弟と祖母が言い争っているのを見たり、祖父に『馬鹿野郎』と罵倒されたりしたのが。後者は私にも勿論原因はありますが)
様々あって、夏前くらいには父に、もう祖父母を呼ばなくて良いと伝えました。彼がどう伝えたのかは分かりませんが、それっきり2人にら未だに会っていません。結婚式に呼ぶことも、葬式に行くこともできないかもしれません。
父は殆ど食事を作りませんでした。『勝手に野菜買ってきて作るとか、冷蔵庫の加工品食べて』と。母にそれを伝えると、学校に児童相談所の方が2人来ました。あれこれと話をしましたが、父に児相から手紙が届いてもそれほど改善はされませんでした。
私は当時は既に中学3年生でしたから、進路に悩んでいました。私立中高一貫の女子校です。小学校でいじめられていた私にはとても幸せな場所でした。しかし、周りの人間が良くても学校の方針はブレブレで、新設される筈だった高校のコース(英語系のコースでかなり特殊でした)が無くなるかもしれないと。私はそのコースを志望していた為、学校側の対応を疑念を抱いていました。それにその時既に母と過ごすことが多くなっていた為、母に相談すると『都立高校受けたら？ 一緒に暮らすとしたら私立だと学費は厳しいし、大学に行きたいのなら高校を都立に通って、その間に貯めたお金で大学に通えば良いし。それなら大学の費用持ってあげるよ』と言われ、私はその言葉を信じてしまったのです。浅はかでした。母はそんな人間ではないのです。
学校への不信感、父と弟への嫌悪、進路の不安……どれもこれも上手く行かず、絶望していました。学校が変われば上手く行くんじゃないか、そう思ってしまいました。
それからは卒業前のカナダ研修旅行を諦め、都立は倍率が高いからと偏差値を落とした高校を目指し、私立は無理だからと都立を単願で受験しました。地獄でした。母からは毎日のように罵倒されました。『なんで取ってないの。この検定持ってないから私立は受けられないんだ』『私は私立嘆願で物凄く勉強して入ったんだからあんたもできるでしょ』『わがままばっかり言わないで、こっちに住んで勉強してるんだから』『今時高校出てないとかあり得ないからね、そんなのはクズだから』『どうせあんたは私大しか行けないんだから』
もう逃げ場がありませんでした。
全て捨てて、受かった唯一の志望校である都立高校は、私の苦労や諦めたものには割が合いませんでした。
私を追い出した弟は、一緒に暮らすことになりました。
仲良くなった女の子は、不登校になり、やがて退学しました。
周りに金持ち自慢をされたり、ズル休み自慢をされたり。
入った剣道部は最悪で、私が骨折をすると部員にLINEで悪口を言われたり顧問に理不尽に怒ったり。全て母や先生に伝えましたが。
私が悪いのでしょうが、勉強のやる気は全くありませんでした。寧ろ折角受かった学校をすぐにでも辞めたかったのです。カウンセラーや保健の先生、担任、母、何度も相談しましたが『あと2年だから』『あと1年じゃない』『勿体無いでしょ』と話になりませんでした。(保健の先生に関しては賛成して下さいました。そういう選択もありなんだよ、と)

結局、私は今浪人しています。浪人が決して悪いとは言いませんが、こんな経緯で浪人するだなんて、情けなくて死にたいと思います。母は大学の費用を払わないと言いますし、浪人費用は私持ちです。大学に入ったら生活費を入れろと言われた時もありました。
周りの同世代が憎らしいです。マウントを取るとか、そういうことではないでしょう。信じられないのは、親のお金で遊んでいることであったり、許されるからと好き放題していること。私の僻みもあるんでしょうがね。

父とは最近になってようやく会うようになりました。愛犬がいるのですが、その子とも数年ぶりです。それが何よりも悔やまれます。
父は学費はおろか、養育費も出していません。お金はあるようです。それなのに女がいるのでしょうか、たまに家に行くとそれを臭わせるものがあります。またそれが父への嫌悪感が増す原因となっているのでしょう。
弟は私立高校に進学しました。野球部なので部費や遠征費が嵩みます。バイトはしていません。ですが家では偉そうなのです。

このままではみんな嫌いになりそうです。
年ばかり取ってしまいました。私は未だに15歳のままなのです。結婚も出産も子育てもしたいと、思っていたのに。このままではそんな資格はないのだと思います。これから先、私はどうして行けばいいのか、目先の勉学に励むほかありませんが、どうしても不安で仕方がありません。
友人は多い方ですが、頼れるような人間はいません。(それぞれ色んな悩みがありますし、大変な思いをしている友人もいますから。親戚はもう信用していません)
もしかしたら、誰かに肯定して欲しいのかもしれません。
本当に情けなくて仕方がありません。




ですがもう、どうにでもなれ、と思います。
長文でしたが、ここまで読んで頂き有難う御座いました。