小学四年の時に海外出張していた父が定年退職を機に家に帰って来た。
私は18歳で大学に進学するまで父親からDVを受けて来た。ずっと手紙の上でしか知らなかった父親とようやく家族らしいことが出来ると思ったのに待っていた未来は少しどころか全然違った。
毎日毎日約3時間程度私はずっと立ったままか、正座であの男の怒鳴り声を永遠と聞かされ、叩かれ、最後には土下座をさせられる。
同じことを繰り返し繰り返しネチネチと言われ続け、怒鳴られ、何度も何度も「お前は母親と同じ生まれつきのアホや」と言われ、私の存在を否定させられる。私の価値は無いものだと無理矢理認識させられる。
小学生から高校に至るまでイジメを学校で受け、家でも居場所は無かった。
泣けば泣くなと言われ、汚いものを見る目で見られる。泣かなければ泣くまで説教は続く。
毎日毎日いつその時が来るのか怯えている日々が続くと毎日死にたくて堪らなくなる。
小さい頃は強かった私も物凄くすぐ何でも無いことで悲しくなり、泣きたくなる。
あいつらを家族だと思いたく無い。家族なんて要らない。
もうすぐ正月に近く、大学も冬休みに入るから実家に帰らなければならない。帰りたく無い。帰りたく無い。泣いて慰めてくれる人もいない。居ても迷惑をかけたく無いから相談さえしたく無い。相談して重い、面倒くさいと思われて捨てられたく無い。
帰りたく無い。でも逆らうことは出来ない。
帰りたくなくて毎日眠るのがいやだ。朝になるな。夜のままでいい。朝なんか来なければいいのに。