「あーあ。もし私が男だったら、絶対にあんたを彼女にしたのになぁ。」
女なんかに生まれなければ、私は貴方と付き合うことが出来たのだろうか。
それか、もし貴方が男だったのなら、その発言のように、貴方は私を選んでくれたのだろうか。
でもそんなの所詮ただの「もしも話」でしかなくて、何の慰めにもなってくれやしない。
女の子同士って、すごく距離が近い。
挨拶がわりに抱きついたり、歩くときに手を繋いだり。いつでもいっしょ、何処でも一緒。
だから、とある女の子に恋する私は毎日毎日、近づいてくる体温に悦んで、触れてくる肌に期待して、そして最後に、自分で自分の首をじわじわと、じわじわと締めている。
勘違いするな。
頰にキスされても、「好き」と言われても、耳に触ってきても、指を絡めてきても、絶対に、絶対に、自惚れてはいけない。
あの子が私の事を、私と同じ意味で「好き」だと思っているわけがあるか?
信頼されている、昔からの親友というポジションを失いたくない。失ってはいけない。
これからもずっと、友達のまま、お互いの幸せを願い合うような、このままの関係でいいじゃないか。
でもはっきり言ってしまえば、
貴方の、1番の特別になりたかったよ。
大好きな彼氏がいる君へ
私より