最近、夜寝れない時に思い出すんだ
まだ10歳にもならなかった頃、父親の友達家族と旅行に行ったんだ
その家族には産まれたばかりの小さな赤ちゃんがいた
両親ともすごく可愛がってた
自分の父親は友達と盛り上がって酒を飲んでた
母親は弟にべったり
自分はずっと1人で隅にいた
いつもいつも自分も事を放っている母親に聞いてしまったんだ
どうして、弟ばかりかまうの?自分の事嫌いなの?弟ばっかりずるいって
するとため息をついて弟とどこかに行っちゃった
その頃はまだ期待してたんだ
自分が悪い子だからもっと頑張れば
自分が歳上なんだから頑張ればって
頑張って頑張って頑張って頑張った
言いたいこといっぱい我慢した
やりたいこといっぱい我慢した
わがままなんて言えなかった
泣き言なんて言えなかった
ずっといい子でいたらいつか自分にも優しくしてくれる時がくるって信じてた
それが無駄だって気づいたのが中学3年の時
何も変わらなかった
それどころか自分は怒鳴られ投げ飛ばされ殴られた
全部嫌いだと思った
信じて疑わなかった自分も
いつも無視して、時たま暴言を吐く両親も
偽りの自分を慕ってくれる友達も
もう優等生を無理に演じる必要もないと思った
やりたかったことやろうと思った
けど、その頃にはもう遅かった
やりたいことをやろうとした時、急に怖くなったんだ
自分を責める声が
自分を責める視線が
すごく怖かった
その時、もう遅かったんだって気づいたんだ
いつになったら解放されるのかな?
いつになったらぜんぶ捨てられるかな?
あと何年我慢すれば終わるのかな?