どれだけ考えても、中学時代にいじめられたことを両親に対して黙秘し続けた自分は正解だったと思う
まず、実母は加害生徒の保護者と仲が良かった
矢面に立つことを避ける性格で、(私の話ではないけれど)我が子が中学校内で傷害事件を受けた時も(仲がいい訳でもなかった被害者と加害者の)握手によって手打ちにした人だ
次に、実父は直ぐに行動しない性格だ
渋々経緯を話すと『難しい難しい』と言うばかりで然るべき機関へ相談もせずに、綿密に聞き取りをしながら被害の経緯書をまとめた者に対して
「脚色している」
と宣う人だ
正直、私の中学時代の記憶は大方飛んでいる
当時に付けていた日記などからいじめの規模を察した
金銭が絡まなかっただけでも良しとしなければならないのだろうが、今でも残っているのは恨みと謝罪をされていない点である
天罰なんて信じてはいないし憎まれっ子世にはばかるらしいけど、私がこれからも持ち続けていく負の感情を両親にまで持ちかける事態にならなくて良かったと思っている
中学時代の私は、両親はわたし自身の力にはならないだろうと思っていたし、それは何年経っても変わらないままだ
でも、わざわざネガティブなところを共有しようとは思えないのだ
消化できずに熟成十余年のこの気持ちも、いつかはどうにかなるんだろうか