宛メに書いてるお返事は、
あの時私が言われたかった言葉。
あの時私の友達に言ってあげたかった言葉。
あの時自分の親に言いたかった言葉。
あの時、あなたに照れ臭くて言えなかった素直な気持ち。
あの時こんなアドバイスをくれる人がいたら良かったなっていう理想。
本当はこうなってほしかった未来。
あの時の私、辛かったよね。でも大丈夫なんだよって。
あの時の友達はこんなこと思ってたのかなって。
お母さん、ほんとは辛かった?って。
私を愛せなかったのには辛い理由があった?って。
どうしてこういう道を選ぶことができなかったの?って。
過去の後悔とか懺悔、過去の憎みも全部、他の誰かに言葉を掛けることで少しずつだけど許したり達成できてる気分になる。
同じような経験や辛さを今味わってる人に、少しでも関わることで過去の自分をほんのちょっと救ってあげられる。
だから、自分が少しでも辛さから解放されたり、ちょっと元気になったりしたら、過去の自分と今辛い誰かに声をかけにいこう。
みんながそうしたらきっと、少しずつみんなの悲しいとか辛いが減ってくと思う。
この小瓶を拾ってくれたあなたは、一人だけでも良いから、過去の自分に声を掛けに行ってね。
新しい誰かでもいい。
顔も知らない誰かの為に考えた一言が、誰かを救うかもしれないし、自分にとっての思い出になるかもしれないし、同じことを未来の自分が悩むかもしれない。
私は日常生活では気も強ければファッションもフォーマルとは正反対だし、あまりお世辞も言えないし愛想もよくないから、怖い人と思われがちだし恥ずかしくて優しい言葉もクサイ台詞も言えないけど、宛名のない小瓶を拾ったら少しだけ素直になれるよ。
この小瓶を拾ってくれたあなたが、他の誰かに優しい気持ちを届けてくれますように。