死への恐怖が煩わしくて仕方がない。
自分で死を選択して苦しみを理解してもらえた人にどうしようもなく嫉妬して、そんな死ぬ勇気もあるほどに、苦しみを耐えてようやく死ねた勇敢で崇高な彼らに憧れて。時折どうしようもなく涙が止まらない時に自分に戯れの自殺を繰り返し続けている
枕に顔を埋めて息を止めて苦しくなって頭によぎるのはこのまま死ぬんだって思考、苦しみも死もどうしようもなく怖くて怖くて、結局息を求めて顔を上げて自分の不甲斐なさに勇気のなさに泣いて死ねばよかったと死ななくてよかったと思って自分を嫌いになる
首を絞めて瞬間血が止まってどくどく動悸とは違った鼓動が耳のすぐそばで聴こえてきて、血がどんどん溜まっていって、これでもし何か脳に異変が起こったら?死にもしないのに後悔だけするんだって、鼓動刻みで膨らみ熱くなっていく顔に恐怖を覚えて死ぬのも怖くてタオルを手放す。死ななくてよかった、私は死のうと思っているんだ、誰かに苦しみを理解して欲しい、私だけの苦しみを大事に大事にハグしたいと、そんな最低なことを思って。そうして泣いてまた自分が嫌いで嫌いでたまらない。結局死なないことを決めている。勝手に死ねば良いのに。このまま死ねればよかったのに。
私が死んだら、みんな「そんなに辛かったんだね、かわいそうに」って言ってくれるから。だから私は私が自殺できたら良いのになと思っている。でもそれは自殺のための正当な理由なんかじゃなくて、ただ欲を満たしたいだけの私のわがままで。どうせ死ぬこともないのに、優しい言葉だけを求めて。でも私は偉いよ、この気持ちを、私の顔を知っている人の、まだ誰にも言っていない。私がこんなにも醜くて人以下のナニカなんて、まだホントでも言われていない。
でもでもでもね、言わなくたって本当はみんなそんな風に思っているんじゃないかって、そんな妄想が頭から離れないし、そんな酷いこと思われていないなんて、私の知っている人たちはみんな優しいから、このことを言わない限りはみんなそんなこと思わないって、私はそう信じているの。私が汚水なのは事実なんだけど。だから死ねば良いと思っているの。
だれか誰かさん。砂浜を歩くだれかさん。私は死ぬべきなんです、でも死ななくても良いよって、死ぬべきじゃないよって、ホントはそう言ってもらいたいんです。私がそう信じたいんです。誰かに私の苦しみをわかってもらいたいんです。私を褒めてもらいたいんです。私の望む言葉をかけてもらいたいんです。でもそれは贅沢な悩みでお願いで、叶えば私はもっと死ねばいい存在になってしまいます。どうすればいいんですか。死ねば良いんですよね。死への恐怖ってどうやったら克服できるんですか。どうやれば楽に死ねますか。どうやったら自分の価値を諦められますか。どうやったら楽になれますか。どうやったら土の下の勇者のようになれますか。教えてください。私の殺し方を教えてください。