みんなに迷惑をかけて生きているんじゃないか、嫌われているんじゃないか、自分は必要ないんじゃないか……勉学も人間性も優秀なふりをしながら、本当は些細なことから自分の存在意義まで、幼い頃から何かしら不安をずっと抱いていた。弱い自分は外面で誤魔化していた。
気づけばずっと漠然と死にたかった。
自分が精神的に普通じゃないと気づいてからはもっと死にたかった。不安は尽きることなく、年々暗い気持ちが大きくなっていった。
この前は大切なペットが死んだ。勇気をだして通った精神科の先生と合わなかった。友達が友達じゃなくなった。恋人とも上手くいかなくなった。首を吊った。もがいてしまって死ねなかった。
今日はこんな自分を見捨てずにいてくれる数少ない大切な人と喧嘩をした。いろんなことが重なってもう限界だった。再び首に縄をかけた。
今日もまた死ねなかった。結び方が甘かったのか、もがいていないのに縄が解けてしまった。生きていても救われないのになぜ死ねないのだろう。明日が怖い。