ななしさんへ。
漠然とした暗闇は人間が感じやすいもので、出口も曖昧なものです。
辛いですよね。どの方向に進んでも、何も見えないし、何もわからない。時々誰かが通りかかる気配はあれど、すぐに見失ってしまう。もしかしたら出口を教えてくれるかもと期待しても、いつの間にか希望と共に消え去ってしまう。
何があなたをそこに連れ込んでしまったのでしょう。
狼は力のない言葉しか持ち合わせていないから、あなたを連れ出すことはできないかもしれません。
けれど、狼はあなたと同じ暗闇に入って、出口を探してあげることはできます。狼は人間より五感がいいので、もしかしたら何か見つけられるかもしれません。
狼は暗闇にも慣れっこです。狼はあなたのお隣に座っていても平気です。あなたが何も見つけられなくなっても、狼はずっとそこにいます。
何度でも何度でも、小瓶を流してください。狼は必ずそこにいます。
自分の見た目が大嫌いです。
数年前に比べてだいぶマシになりましたが、それでも周りの子と比べるとお世辞にも可愛いとは言えません。
周りの目が怖くて、家から徒歩30秒のコンビニに行くのもばちばちにメイクして、髪の毛もちゃんと巻いて、お気に入りの服を着ないと行けません。
前髪をちょっと切りすぎた日には鏡を割ってしまうぐらいパニックになってしまいます。
朝起きてニキビが出来てたらなぜか涙が出てきて学校にも行けません。
誰の目を気にしてる訳でもありませんが、ただただ自分が自分のことを気にしてしまいます。
すっぴんの自分も、前髪を切りすぎた自分も、ニキビが出来てた自分も許せないです。
どうしたらいいでしょうか。
とくめいさんへ。
遅くなってしまいすみません。
素敵ではないですか。好きな相手がいるあなたは、素敵な心を持っておられます。誰かを愛せること。あなたはなんて素晴らしい人間なのでしょう。
あなたのお顔は見たことがありませんが、醜いはずがありません。あなたが優しい目で、愛らしい口で笑いかけてくれる姿が、狼には想像できるからです。身長が低いことの何が悪いのですか?狼は大きいので怖がられます。親友のはなは小さいので、狼の入ることができない洞穴に入ることができます。狼は羨ましいです。
あなたが言うように、恋は誰かがコントロールできることも自分で押さえつけることもできません。
良いんですよ。好きでいて。諦める必要が何処にあるのでしょうか。
狼は愛をもてるあなたを、心から愛しています。
好きな人が1人でないといけないと言うのは、法律で定められていません。一夫一婦制は、すべての人間に共通するものではありません。あなたの気持ちがそう求めているのなら、そうあっても良いのではないでしょうか。
狼はあなたの恋を、心から応援しています。
ルテアさんへ。
母親は自然と我が子を、「社会であまり苦労しない地位」すなわち「普通」に育てたいと、無意識に思ってしまうものです。
あなたの心を見る余裕すらなくなるのも、有り得ることでしょう。
あなたのお母さんが自分自身を責めている、あなたはそう言うけれど、あなたもそうなってはいませんか。全てがどちらかに傾くことなんてそうそうない。あなた自身も自分だけ、なんて自分を否定してしまっていませんか。母親のために、この世から逃げたい気持ちを抑えているあなたが、全て悪いということはないと思います。
いえ、そもそもどちらが悪いなんてことがないでしょう。お互い、理想と現実の板挟み。逃げたくても逃げられない地獄で、上手く生きられない日々。
義務教育とは、確かに行くべきと定められた範囲のものですが、それは日本社会で生きていくための心や知識の準備をするため。世界を見れば10歳で成人、子供の頃から労働、独学で活躍。人間によって様々です。
狼があなたを守ってあげることは出来ないし、あなたの現状に何かしてあげることもできない。けれど、ここで生きていくために、狼はあなたのお話を聞きます。あなたの拠り所に少しでもなれるのなら、いつでもいらして下さい。
あなただけが悪いと思わないで。あなたがあなたを否定しないで。狼はあなたを見ています。
ななしさん
なぜなのか分からないけど、ため息がよく出る。
なぜなのか分からないけど、辛いって感じる。
なんか辛くてモヤモヤした感じだけど、「なぜなのか」を探るのも、自分のダメなとこ探しになって余計暗い気分になる。
何で私はこんななんだろうって思う。
何度もお返事してすみません。
私には今、
大切なひとが少なくとも2人もいるんだと思います。
いや、正直に言うと4人います…
だけど、特に好きな二人について話します。
ひとりは、1年ほど前からずっと好きなひとです。
一目惚れしてしまって…
好きだから好きなんです。
もう嫌いになんて、なれません。
恋に落ちてしまったんです。
もうひとりは、
新しいクラスになって隣の席になってしまったひとです。
そのひとは、
言葉にできないくらい、
それ以上、
いい人です。
優しい人です。
そのひとに出会ったら、
必ず好きになってしまうと思います。
断言できます。
それくらい、優しくて、素敵で…
耐えられません。
2(4)人も好きなひとがいることも問題ですが、
一番問題なのは、
私が本当に人と話すのが苦手だということです。
クラスの男子とも話したことがないんです。
顔も醜いし、
身長も低い、
何も良いところがない、
最早悪いところしかありません。
クズです。
ゴミです。
生きる価値もありません。
そんな人間に、
恋をする権利なんてあるわけがないけれど、
好きになってしまったんです。
仕方ありません。
特に一番思っている一人目の方は、
同じクラスになったことがないので、
話をしたことがありません。
挨拶もしたこととがありません。
目があったことしかありません。
2(4)人とも、
本当に素敵で、
優しい方で、
クラスのみんなが好きだとしても不思議ではありません。
もう諦めかけています。
でも諦められません。
たとえ運命がそれを許さなくても、
神様に不可能だと言われても、
諦められません。
諦めるしかないのでしょうか。
ここで諦めろと言われても諦められないですが。
知らないうちにお母さんに迷惑かけてた。
お母さんはおれがお母さんのこと嫌いで、「いなくなればいいって思ってる」って思ってたって。
でもお母さんがいなくなったら家族がいろいろ困る。
あとおれが全部悪いのにお母さんが自分を責めてるのが逆にすごく苦しくて辛くて、死にたくてもでもそのあとお母さんどうなるんだろうって思ってちゃんと生きないといけないといけないのかなって思ってでもすごい嫌で辛くて学校も嫌ででも学校は義務教育でお母さんたちは行かせないといけないからどうしたらいいんだろうって思って…
助けて欲しいんだ…。
読みににくくてごめん
Liam?さんへ。
雑多な感情と混沌とした生活。
人間は世界を統べるようで、実は振り回されてばかりの小さな生物。
その相手は、間違いなくあなたにとって大切だったのでしょう。
狼がいつも言うように、人間は複雑な感情を常に抱えている。そして人間の心というものは、実に顕著に身体的なものにも現れます。
心の距離が遠いものは、自然と身体の距離が空くように。心の距離が近いものは、自然と方が触れ合うように。
複雑な感情、すなわち曖昧な感情、相対する感情と上手く付き合う方法は、適度な距離を知ること。もちろんしようと思って出来るものでもないし、見つけたからといって相手がどんな距離を求めてくるかはわからない。
狼個人の意見としては、極端に切る必要はないと思います。あなたに引っかかっている感情は、罪悪感か、それとも未練か。名前がつかないかも知れません。けれど、細い繋がりがまたどこかで結び直されることだってある。
今、あなたは「一旦」距離を置いた。まだ心はそこに半分残っています。それを取り返すか、残しておくかは、今から考えれば良いことです。距離をとれば、当然視野も広がります。距離をとっても、あなたに安らぎがあるか。まだ、「帰ってきて」と残した心が言うのか。ゆっくり見直してみてはどうでしょう。
今すぐ何とかしなければ、なんて考えずに。早とちりは後悔を生むかもしれません。
ゆっくりあなたのペースで、歩んでみてもいいのではないでしょうか。
助けてほしいです
大好きな友達に「友達やめよう」と言ってしまった
でも前から嫌だった
でも好き 嫌いじゃない
自分の中で何かが引っかかってるんだ
どうしたらこのモヤモヤが消えるんだろう
ななしさんへ、お返事ありがとう。
フラッシュバックは人間の生存本能からくるもの。本人にとって、それが「危険」であるほど深く根付く。
あえて一般論を言うと、3ヶ月を目安に軽減することが多い。
ですが、もちろん、慢性化する場合もありますし、そもそも後々どうかなんて本人にとってはどうでも良いこと。
今、あなたは苦しいんですから。
具体的な提言方法は、誰かに話してしまうこと。トリガーを探し、排除、回避すること。
狼ができるのは、お話を聞くことぐらいしかありませんが。
どんなことがあなたに深く突き刺さっているのか、狼には見ることはできませんが。きっとあなたにとって大事な時間だったのでしょう。だからあなたの心を深く抉りとっていってしまった。修復させる隙も与えずに。
狼には言葉しかなく、直接何かしてあげることができません。ですが、あなたに安らぎが訪れることを心から願っております。
狼はいつでも浜辺にいます。お話ししたいことがあれば、いつでも来てください。
響冥さん。
よく、よくここに吐き出してくれましたね。
いつもいつも、狼の手があなたに届かないこと、悔しく思います。
あなたに何があったか、話してみろなんていいません。話したくないことを、思い出したくないことを、わざわざ口に出す必要もありません。
いいですよ。そのまま何も言わずに、狼に寄りかかって。
泣きましたか。全部吐き出しましたか。もう、それをすることも辛いですか。
あなたがたくさんたくさん苦しんで、それでもなお足掻いて、それを嘲笑うかのように押し潰した何かを、狼にぬぐい去る事は出来ないかもしれないけれど。
優しい響冥さんが不安になっているのなら、狼はいつでもあなたの声を聞きます。
よく頑張りましたね。よく頑張っていますね。大丈夫ですよ。狼はあなたの頑張りを知っています。どんな風に、どれだけあなたが戦っているかは見れないけれど。狼は知っていますからね。
いつでも来てください。狼は浜辺にいますよ。
ななしさん
狼のふゆさん、こんにちは。
私は高校1年生です。
中学1年生から友達だったある人から嫌なことをされたことが忘れられなくてつらいです。もう卒業前に絶縁しています。
今は毎日楽しいのに、何故かふとした瞬間に思い出してしまいます。
どうしたら良いでしょうか。
ななしさん
狼様、ご丁寧なお返事ありがとうございます。
言葉って難しいですよね。何を意図して、どんな言葉を使うのか・・。受けとる側の気持ちを全て、数行の情報からはかる事はできないからこそ慎重になりますね。私もまだまだ未熟ですので、不快感を与えてしまわぬよう気を付けています。
ですが、狼様はよく分かっていらっしゃるので、皆様に慕われていると思います。今後も楽しみにしています。これから梅雨のシーズンがやってきますゆえ、被毛には十分な湿気対策をして皮膚を守って下さい。我が家の愛犬も大きい毛の厚い個体なので、大変暑そうにしております。
ターニャさんへ。
この世界の不条理ですね。
美しいと謳われる人物像が実際に存在した時、本当にそれを「美しい」と捉えられる者がどれだけいるのか。
醜いと蔑む人物像が実際に存在した時、本当に「醜い」と捉えられる者がどれだけいるのか。
自分が過ちを犯していないか、と問い直せる者はどれだけいるのか。
耳を傾ける行為を躊躇わないものがどれだけいるのか。
結局はみな、自分の世界に閉じこもり、誰も外へ出ることも、外という概念すら持たずに消えていく。
ターニャさんがその中でもがき苦しんでいるのを、狼は共に戦いたい。
ななしさんへ。
お返事ありがとう。
狼のお悩みですか。
ここにいる皆さんにどんな言葉が届くのか、狼が傷つけてはいないか、と毎日モヤモヤ考えております。皆さんは優しいので、狼に文句を言う方がいません。ここは確かにそういう場所ですが、わざわざお礼を書いて届けてくれる方もいます。そんな優しい人間たちが、毎日苦しんでいると考えると、とってもとっても心配です。
それから、最近徐々に暑くなり、狼の毛も薄くなってきました。皆さんが前ほどもふもふすることが出来ないのでは、と心配しています。
それにこの変わり目の時期は、体調を崩す人間が多いようです。
ななしさんも体調にはくれぐれもお気をつけて。
とくめいさんへ。
将来のこと、たくさん考えると「いずれ死ぬ」が最後に付くこと。あなたはきっとたくさん考えて悩んで未来に挑むから、裏切ることの方が得意な未来は、あなたにとって残酷なものだったでしょう。
でも、あなたはそれでも「もう辞めてしまおう」ではなく、狼に「助けてほしい」と言っている。なんて勇敢なのでしょう。もちろん「辞めてしまおう」と言う人間が弱いとか悪いとかではありません。ただあなたが伸ばしている手を、狼はちゃんと見つけたい。
将来のこと、狼は正直絶対考える必要はないと思います。だって彼らは、夢など知らないから。ずっと昔から同じように、絶えず存在する彼らには、何もないから。
あなたの苦悩を理解できないから。だから裏切るのが得意なのです。
あなたが、まだ未来が見たいのなら、まずは海辺で休みましょう。食べて、寝て。それからまた「今」を歩きましょう。頑張っているあなたに、頑張れなんて言わないから。
あなたに何がのしかかっているのか、狼にはわかりませんが。ここまで必死で歩いてきたあなたを、狼は見ていますから。
あなたも狼も、いずれ死にます。けれど、それまでのこの短い生の中で、狼に出会ってくれてありがとう。
またいつでも、浜辺にいらしてくださいね。
ななしさん
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お返事がもらえると小瓶主さんはすごくうれしいと思います
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