あの日から住む場所も生活も大きく変わりましたね。私は結婚当初から１０年以上フルタイムで働き、学校の読み聞かせや役員もし、予算と時間をおさえた炊事をしたり工夫してみんなを喜ばせるのが大好きでした。そんな私が、あの日から寝込むようになり体が望むように動かなくなりお弁当や惣菜を買ってきたりそれすらも立ち上がれず、中学生の娘に買い物お願いをしたりする年月が２年も続いていますね…頻繁に私や子ども達を心配し来ていた父、子ども達の祖父は今年亡くなってしまいみんなでショックを受けましたね。寝込む私のかわりに祖父に話したり出かけたりする事で、みんなは気が楽になっていたと思います。また私にとっても父は唯一の身内、相談でき泣き言を告げれる相手でした。父が亡くなってから私は無理矢理がむしゃらに布団から出て、少しずつ以前のように元気でなんでもこなしていた自分の姿になんとか戻りたくてあがいてましたね。祖父はいないけどママが元気になったからもう大丈夫だと思ってほしくて。私は病院で治療を受けながらも、知らない土地とわずかな家財から急にスタートしなんとかここまでやってきたと思います。みんなも物や自分の部屋がない生活、新しい学校…みんなはいつも前向きで一生懸命でしたね。だからこそ私はこう思います。今すぐに昔のような元気にはなれず、経済的にも崖っぷち…私には身内も居ない、新築の広い家から私が生まれるよりずっと前から建っていた家での生活、元気は空回りし時折倒れこむ姿をみせてしまう…こんな母親と生活を送ってもみんなは幸せになれないのではないか、みんなには今すぐにできれば裕福な衣食住で生活してほしい、パパならば身内も居るしお酒をもう飲まないとお巡りさんの前で約束し罰もうけみんなに謝った、パパを選ぶならみんなは着るものも食べるものも今すぐに自由に与えられるそうです…
中学生のあなたは洋服も自分の部屋も要らない、高いご飯もいらないよ、パパは嫌だママがいいと何度も泣きましたね…小学生のあなたはパパ怖い、新しいこの部屋が一番好きだよと、もうすぐ中学生のあなたは時々メールだけパパとしたいと言いました。それなのに昔のように元気にバリバリとすぐに動けない私はみんなに楽しい思いをなかなかさせてあげれません…新しいお洋服もみんなが好きなお寿司も、用意してあげれる日がぐんと減り私はママにすら今なれていないのではないかと悩んでいて苦しいです。みんなの声に今すぐ答えてあげられない自分の力不足が許せません。時間が経てば私は元気になりお寿司の日も増やせるようになるでしょう…ですが、みんなには今それが必要だと思うのです。成長している大切な時期のみんなにはママが元気になるまでの時間など待っていられない、窮屈な思いをさせたくないです。夜になるとパパから沢山の連絡があの日以来ずっと続いていて、ほとんど眠れない日も本当はあります…家計簿をつけながら献立や過ごし方を考えるとき、どうにか子ども達が喜び満足するような工夫が今月だけでもできますようにと祈るような想いでいます。どう工夫して乗り切ろうかと相談できる父がいないことに時々絶望しています。誰か、子ども達が幸せになれる場所を教えて下さい。役に立てなくなった私をいつも慕い、今年の母の日にはみんなで工夫して作ったお花とケーキをくれましたね…嬉しくて枕元に飾っています。もう十分です、みんなのママにならせて貰えて幸せでした。ありがとう
