【はじめに】
この文章は、①同性愛、②ドロドロの嫉妬心、自己嫌悪などの非常にネガティブな内容が含まれます。
苦手な方は閲覧をお控えください。
私には、同性の恋人がいます。
そこそこ長い両片想いを経て、墓場まで持っていくつもりだったんですが、うっかり口を滑らせてしまい、お恥ずかしながら私が号泣しながら告白しました。
その約2ヶ月後から正式に交際を始め、そこからもうすぐ1年半が経とうとしています。
私には、悪い癖があります。何でも「最悪の場合」を考えてしまうことです。
それは恋愛の面にも大いに当てはまります。
皆さんは、自分の大事な人が、同性の泣いている友達を抱きしめて慰めているのを見てどう思いますか?
同性の友達と腕を組んでいるのを見てどう思いますか?
私は、、、たとえそれが、自分よりもずっと可愛くて、おしゃれにも気を配って、勉強などにも熱心な素敵な子で、
かつ自分自身にとっても友達であったとしても、すごく引っかかります。
恋人は、私の容姿を褒めてくれます。いい匂いがすると言ってくれます。私の言動に反応を示して、ときには耳まで真っ赤にしてくれます。
すごく嬉しくて、その言葉がもっと欲しくて、もっと近くにいてほしくて、自分に、自分だけに触れてほしくて、、、
でも、その友達は、私よりも3年もあの人と早く出会い、3年も長く一緒に過ごしている。
それは、私にとって、どうしようもなく高く分厚い壁になるんです。
私が知らないあの人のことをたくさん知っている人がいる。その事実に胸が苦しくなります。
いつか、こんな私なんかより自分のことをよくわかってくれる人を好きになってしまうのかな。
私より魅力的な人が、私からあなたのことを取り上げて言ってしまうんじゃないかな。
そんな考えがほんの一瞬頭をよぎるだけで、私の心はズタボロです。
私の深い強い嫉妬心は少なくとも数ヶ月に1度、早いときには2週間に1度、ピークを迎えます。
ピークを迎えて、体が食事を受け付けなくなります。その頃にはいつも、恋人がじっくり時間を取って私の一方的な話を聞いてくれて、
その後に抱きしめて甘やかして慰めてくれます。
こんなこと、好きでもないのにしてくれるはずがない、と、その時だけはゴマ粒程度の自身を取り戻すことができます。
でもこれは、忙しいあの人の大事な時間を奪って無駄にしてしまう。
そう思い、しばらくひた隠しにして耐えていると、また食事ができなくなる。
あの人はただ、友だちと話しているだけ。面白い話題が出たから声を上げて笑っているだけ。
あの人はただ、私との会話を盛り上げようと、面白い友だちの話をしているだけ。私のことを思って話しているだけ。
、、、それが、何よりつらい。
異性愛なら、こんなことに悩まなかったのだろうか。自分がこんな体で生まれたから?
そもそも、あの人のことを好きになってしまったのがいけなかったのだろうか。
好きにならなかったら、こんなことに悩まなかったのだろうか。
好きになったこと、好きでいてもらうことは何よりも嬉しいはずなのに。
好きになったことを後悔するかのような自分の思考が嫌で嫌でたまらない。
あの人はすごく優しいから、「大丈夫?」「なにかできることあったら言って」と言ってくれる。
誰が、”あなたのことを好きなことがつらい”なんて、最愛の人に言えるでしょうか。
私はとても臆病で、そんな勇気は微塵もありません。想像するだけで、恐怖でガタガタと震えてしまいます。
その優しさが、笑顔が、愛情が、私だけに向けばいいのに。一滴だって余すことなく、全部私のものになってしまえばいい。
でも、そんなこと、無理だってわかってるんです。そんなことをしても、あの人は幸せにならない。
私はあの人に幸せになってほしい。そりゃ、それが私のとなりにいることで幸せになれるのであれば、それほど喜ばしいことはない。
だから、この独占欲、嫉妬深さと、まるで正反対のあの人を思う気持ちが、ずっと反発しあって苦しい。
よくもまあそんな綺麗事を。そうやって、自分が嫌になる。この無限ループです。
好きで、会いたい。好きなのに、傷つきたくなくて、会いたくない。
これがしんどい。
あの人の「好き」を信じてないみたいで嫌だ、しんどい。なのに信じすぎるのも怖い。
いつか、嫉妬ももう少しおさまって、もう少し自身を持ってあの人の隣に立つことができるんでしょうか。
いつも不安でたまりません。
そんな私にも、数ヶ月前、たった一つですが、決意したことがあります。
”好きな気持ちに嘘をつかない”
ほんとにこれだけです。大したことはないです。
ただ、全く何も持たない空っぽ、むしろマイナスだった私でも、一つだけでも自分で決めたことを実戦できていると、
ミジンコ1匹くらいの差で心が楽です。
これからも、この1点だけは、継続できるようにしていきたいと思います。
寿命が尽きる頃には、ほんの少しでも、今より自分を愛せますように。
【終わりに】
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
ななしさん
恋人であるあなたが、友達では経験させることが出来なかったことをたくさん経験させてあげればいい。
恋人であるあなたにしか伝えられない愛情や言葉を、たくさん伝えてあげればいい。
たとえ同性でも、恋人同士でしか生まれない感情、特別な想い、体験や出来事が数えきれないほどあります。
それは全部あなただけのものです。
友達には絶対に味わえない幸せです。
充分誇りに思って良いんです。
友達同士のスキンシップと、恋人同士のスキンシップでは、周りから見たらどちらもただの同性の戯れに思えるかもしれないけど、その行動の中には恋人ならではの特別な想いがちゃんとあります。
あなたの言葉に恋人は見て分かるくらい照れてくれるけど、友達からの言葉にそんな表情やリアクションはしないでしょう?
出来ないんです。そこに愛は無いから。
ただの友達だから。
恋人があなたより友達と過ごした時間の方が長くて悔しいなら、追い越すまで今度はあなたがこれから恋人との時間を長くたくさん生きていけばいい。
もし気持ちを心の中にとどめておくのが辛くて、今にも恋人に話してしまいたいなら、
素直に伝えても良いんですよ。
だってそれが恋人同士の特権ですから。
『あなたといると毎日がすごく楽しくて幸せなのに、大好きすぎて離したくなくて、胸が苦しくなることがあるんだよ。あなたと付き合うまでは、こんな経験したこと無いから正直自分でもビックリしてるけど、全部あなたがくれた感情なんだよね。ありがとう』
こんな感じで最後はポジティブな言葉で締めくくると、後腐れもなくスッキリ出来るかもしれませんね
(*´-`)
私も付き合って5年目に突入した同性の年下の恋人がいますが、遠慮無く言いたいことは口に出して伝えてしまっています。
好きすぎて辛い、なんでこんなに好きなの、あなたじゃなきゃこんな思い経験出来なかったよ~って、
笑い飛ばしてます。
あなたの嫉妬心、死ぬほど共感できます。
私もかつて嫉妬に狂って、恋人自身を傷付けてしまったことが何度もありました。
もちろん、アフターケアも忘れずに。
恋人に向けてしまった、敵意に変わった嫉妬心を、毎日たくさんの大好きと行動で、長い年月をかけて解消していきました。
そしたら、今まで嫉妬をしてこなかった恋人が何故か嫉妬してくれるようになりました…これは謎ですが内心すごく嬉しかったです。
そういうのも、恋人じゃなきゃ経験できなかった辛さ、苦しみ。
今ではずいぶん落ち着きましたが、それでもやっぱり小さな嫉妬心は今後も消えてくれなさそうです。
でも、それでいいんです。
嫉妬されて嬉しくない人なんて、そうそういませんもの。
『私たちはちゃんと恋人同士。他の人たちとは違う。ちゃんと愛がある』
この気持ちさえ忘れなければ、今すぐにとはいかないかもしれませんが、いつかあなたの心が落ち着きを取り戻してくれるはずですよ。