つらかった、悲しかった、苦しかった。
だから泣いたのに、傷つけたのに、誰かに説明するときはそんなこと全部なかったことにして『わかんない』『いや?』『そうかも』で切り抜けようとしてしまう。
信頼してる、でもやっぱり心のどこかでは怖い。知らないところで否定されてたらどうしよう、馬鹿にされたらどうしよう。そうやって考えてしまう。
大人に否定されて、大人に迷惑かけて、大人が好きだと言いながら、大人なんて嫌いだと言い放った。
地域でこんなにも感じ方が違ってしまうのか、と思ってしまうほどの親からの愛情は上手く受け取れなくてひねくれた。
『ごめんなさい』『ありがとう』すら意地を張って言えないような子供に誰も手を差し伸べてくれなかった。
当たり前だと思っていながらも他の子が羨ましくて、羨むことしかできなくて、たくさん泣いた。
構ってちゃんの裏返しだと言われても否定できない。私にもその手が伸びてほしいと思って、私の気持ちをわかってほしいと思って、たくさん泣いて、傷をつける。
不器用だし、人より器が小さい。ブスだと言われ、バカだと言われ、出来損ないだと言われ、その中に混じる良い言葉は印象が薄い。
陰で笑うような人もいた。陰なのかは微妙。あくまで聞こえないように、だけど自分から見えるところでされた。
そういう人たちはそれぞれ違う人だし、省かれたりもしなかった。決していじめじゃない。出来損ないなんて親からも言われた。そうだからこそ言ってきていた人たちは覚えてない。だから普通に接してくる。
だから怖い。ストレスで様々な逃げ道が埋まってしまってから、優しさが素直に受け取れない。せっかく手を差し伸べてくれても握り返すことが今はできない。
今すぐにでも死にたいと思うのは手を差し伸べてくれた人への冒涜だ、と関係のない人に叱られたこともあったっけ。
今日も泣いて寝る。最近は急に地の底へ叩き付けられる感覚が多い。さっさと死んでしまいたい。