漫画の表現なんかでよくある天使と悪魔。
自分の善性と悪性が対立するアレ。
私は情け深く情に厚く思い遣りのある誠実で優しい人間。
俺はそんな自分を否定したくなる。
サンタクロースを信じてる子供がいたらその夢を壊すようなことはしたくないと思う一方、本当はサンタなど存在しなくて親がサンタを演出してるだけだと現実を突き付けたくなる自分もいる。
コウノトリを信じてるような子にポルノを突き付けたくなる感覚。
幽白でもあったやつだな。
死にたい辛いと思ってる人を励まして希望を与えたいと思う一方、そんなのはまやかしだと突き落としたくなる感覚。
多重人格とかではなく、どちらも間違いなく自分の感情のはずだ。
名前をつけて遊ぶような真似をしていたら嫌悪感を抱くのも俺の感情だ。
今日も天使と悪魔がせめぎあう。
大体悪魔の主張が勝つ。
完全に悪魔になれたらどれほど楽か。
完全に良心を捨て去れたらいいのにな。
今日もきっと、また気に入らないものを見付けては悪魔が囁くんだろう。