星だと思い手を伸ばした光が、ただの灯火に過ぎなかったと知った。
灯火は、目の前で消えた。
あまりにも儚い光だった。星なんかでは、なかった。
弾け飛んだ火花が、何処かで小さく瞬いたけれど、私には関係の無いことだった。
だって私が見ていたのは、その灯火だったから。
灯火だと気づいた瞬間、私は貴方達をやっと等身大に見れたのかもしれない。
けれども全てが遅かった。無明の闇の中でようやく気付きを得たのだから。
灯火を追うのが怖い。
いつ消えるとも分からぬ小さな焔に、私はまた縋るのか?
深い悲しみに落ちるくらいならば、
最初から闇の中に居れば良い。
そうすれば安全だ。
安心、
できない。
心の支えもないままに、明かりもないままに、この暗闇で過ごすのは、あまりにも無謀だ。
火はいつか消える。
それを胸に刻み、灯火に縋る。
それがきっと、今の私に唯一出来ることだ。
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