目には見えない欲しいもの。
それは求めるほどに、離れていってしまう。
ならば、どうすればいいんだろう。
どうすれば、手に入るんだろう。
…違うんだ。
自分の内側にあるものは、見えやしない。
曖昧で、持っている、ということ自体が定まっていない。
手にいれられる、なんて事は、ないんだ。
短所も長所も、あるかどうかはわからない。
ただ、やってみるしかない。
そうしたい、そうであったらいい、そうなってみたい…
ただそれだけでいいんだ。
それだけの、繰り返しなんだ。
欲しいものは、持っているかいないか、本当の所解らない。
欲しがっているのに持っていることも
逆に要らないものを
追い出そうとしているのに初めからなかったことも
あるんだ。
だけど、確かに言えることがある。
内側には最初から、全部があって、全部がない。
だから、外を、見ているんだ。…とね。
君は。
…君は、心の奥に、何があると信じたい?
苦しみも悲しみも、喜びも愛しさも
全て過去へ置き去りにした心の奥で
何を信じてみたいのだろう。
僕は、そうだな
僕には自分の心の奥で
自分が何を信じようとしているのか、解らない。
わからないんだ。
けれど、それでいい気がしている。
何処かで、解らない部分の中身を
知っているような気もするんだけど
わからないままで、いい気がしているんだ。
僕は、わかっていない自分を
信じることにするよ。
その方が、たくさん面白い。