パパと喧嘩した。私が悪いんだ。
親から貰った体を傷つけてたことがバレてしまった。
何でこんなことするんだ。一番の親不孝だ、馬鹿なことするんじゃない
悔しかった。せめて、もう少し優しい言葉をかけてほしかった。ママは私が小学生の時に亡くなって、ずっと一緒。短い一緒の時間はいつも傷を隠してた。
私のことよりも仕事が大切だから気が付かなかったんだ。
酷いこと言って出てった
小さな頃、三人で遊んだ公園で過ごした。あの頃は、本当に幸せだった。
三人組のおじさん達が起こしてくれた。空はまだ暗くて、泣きはらした瞼が重かった。心配して声をかけてくれたんだろうけど、帰りたくもないし、今は迷惑だった。
黙って何も言わない私におじさん達は言った「新作ラーメンを食べに行こう」
今思えば悪い人達だったかもしれないのに、私はほいほいついていった。
まだ開いてないラーメン屋。少し若いお兄さんは、何も言わずに私の分も作ってくれた。野菜たっぷり塩ラーメン
お腹が満たされていくとまた泣きそうになってきて、汗を拭うふりをした。
おじさんは急に言い出した
泣くってことは恥ずかしいことじゃない。怒ることは悪いことじゃない。でも、ちゃんと話さんと気持ちは伝わらん。泣きながらでもいい、怒りながらでもいい。言いたいことは言わんといかん。ご家族が心配しとるよ
知らない人の前で泣いたのは初めてだった。でも、涙が止まらなかった
公園で汗だくになって私を探すパパを見て、小さな頃みたいに声をあげて泣いた。あの頃と全然変わってない。パパはちゃんと私を迎えに来てくれた。
今週の日曜日は、パパとラーメンを食べに行く。今からでも、親孝行します