楽にこの場から消えられる道具があればいいのに、なんて思った。
朝起きる。
通勤ラッシュで人ごみに飲まれて、皆死んだような顔をしてる。
学校に行く。
授業。
クラスメイトに気をつかって愛想笑い。
家に帰る。
何の変哲も無いただの日常をひたすらループしてループして。
今この時間にも皆は青春を謳歌して楽しげな毎日を過ごしている。
友達といても心の底から楽しめてない自分がいる。
笑おうと口を開けても笑えない。
ムリヤリ口角を上げてるだけ。
笑うのってこんなに大変だったっけ。
私今まで何を楽しみにして生きてたっけ。
駅で待っていて、歩道橋を渡っていて、歩道を歩いていて、
飛び込んじゃおうかな。
飛び降りちゃおうかな。
車突っ込んで来ないかな。
なんて考え出した自分がいる。
だって何の為に生きているのか分からないから。
別に何かを求めてる訳でもない。
朝日の眩しさ、鳥の囀り、元気な小学生、楽しげな朝のテレビ番組。
全部が私をぎゅーっと押しつける。
もう放っておいてよ1人にしてよ。
泡のように溶けて消えたい。
この世からいなくなりたい。
消える。
そんな勇気も無いクセに私は明日もきっと願う。