漫画家を目指しているハタチです。
デビューの一歩手前まで来ています。
でも、そこからが進歩しない。成長できない。昔はあんなに溢れるように描けていたものが、今は全く描けない。
中途半端に汚れた白い紙が積み重なっていくだけ。
私にはもう、漫画しかないのに。
自分で自分を殴ってしまいます。
真っ赤に腫れる手を見るのが気持ちいいんです。熱を帯びる手が温かくて気持ちいいんです。
手も足も、冷えきっているから。すごくすごく寒い。
こんな気持ちで、ハッピーな漫画なんか描けるわけない。
希望も、幸せも、無い。
周りの人の愛情に背くのが申し訳なくて、なんとか踏みとどまれているだけ。
まだ普通の人の真似が出来るほどには正気を保てています。
でももう、疲れました。
苦しみに見合わないこんな世界。
何が楽しくて、生きていけるの?
愛する人のため?夢のため?
私には何にも無い。
手の痛みが引いてきました。
もっともっと殴ってやりたくなります。
壊れてしまえ。壊れてしまえ。