先日の仕事帰りのこと。
疲れ切っていたものの一本で帰れる直通電車の長椅子の端っこに座れました。
隣にキャリーバックを持っていた年配の外人さんが座りました。
電車が発車した直後、その人からトレンチコート?の裾をオーバー気味にバサッとされたことで、コートの裾で顔を叩かれたものの特段文句を言うとかしなかったです。疲れていたからかもしれないですが。
私はスマホのメールを一件確認したのち、音楽を聴こうとイヤホンを耳にあてたときでした(まだ再生していなかったです)。
「御嬢さん、あちら(向かいの席の真ん中あたりを指さして)に移れば臭くないよ」
とその外人さんに言われました。
言われた私は何のことか分からず頭に?がいっぱい浮かびました。
どうやら私が喉の調子が少し悪かったために咳を軽くしていたのを気にしたらしいと思ったので、
「私は喉の調子が悪かったので咳をしただけですが、不快に思われたのならすみません」
と謝ったのですが、
「いや、あなたのためを思って」とブツブツと続けて何か言ってきていました。
臭いというのも、多少その方の体臭?と思いはしましたが、避けなければならないほどのものではなかったことと、私自身特段に気にならなかったことから何とも思っていなかったのです。
ただそれで咳をしたと思われたのなら申し訳なかったなって思ったのは確かですが。
これが乗ってからわずか1つ目の駅に着いた時の話です。
やり取りをしている間に電車は発車しました。
私自身、悪いことをしているわけではないし、別にそのまま座っていても問題なかったと思います。
ただ、とっても居心地が悪くなりました。
なぜなら、その外人さんが何か聞き取れないくらいの言葉をずっと言っていたので。
別の席に移れば臭いと認めることになるのかな?と思ったし、別の車両に移って万一降りる駅が同じだったら目も当てられない。
一回降りて次の電車を待つにしても、その方がどこかのホームにいたとしたら…などいろんなことをもやもやと考えていました。
一つ言えたことは、このままの気持ちで乗り続けることは気持ちとして楽じゃないし、何か嫌なことが起こりそうな気がして怖かったです。
ちなみに、咳をするのもオーバーではなかったし、ちゃんと手で押さえていました。咳をしたのは2回くらいだったと思います。
乗ってから2つ目の駅にまもなく着くという頃にふと思いました。
その駅は勝手知ったる駅(以前勤めていたときに利用していた場所で、周辺は熟知していました)だったため、ここで降りてJRに乗り換えることに決めました。
降りるときも振り返りもせず、まっすぐ階段を上がって、改札を出て。
何事もなく、無事に家に帰れました。
よくよく考えたのですが、
きっとその外人さんは私を退かしたかっただけなんでしょうね。
端っこに座りたかった?
コートをバサッとやったのもわざと?
もしそうだとしたら、外人さんなのに日本人みたいなくだらないことをする人もいるんだな、と。
だって、「あなたのため」って、どう考えても「自分のため」だから。
気になるのは、同じ駅から乗ったということはこの人も近場に職場があるのか?と思ったことです。
偶然観光や何かで来ていたのなら別ですが、仕事で来ている人だったら、今後も同じ電車に乗り合わせることもあり得るわけで、そのたびにその人と鉢合わせるとしたら気味が悪くて怖いな、と。
何か私が悪かったのだとしたら、何だったんでしょうね?
存在が、と言われたらもうどうしようもないですけれど。