“もっと、思考、冷えろ。
無駄なものをそぎ落として、フラットに考えろ。
精神的な苦しみに構うな、やるべきことを淡々とこなせ。
もとより人も猫もひとり、なんて涼しくて自由なんだろう。
ほら、現実は目の前にあるから、それがすべてなんだ。
自分が何を感じたか、いちいち反芻するな。
子供っぽい、その拗ねた顔をやめろ。
間違ってないだろう?
結果はもう出たじゃないか。
苦しみだとか痛みは、電気信号に過ぎないんだ。
人間は有機的なロボットだ。
きっとロボットに還れる。
やるべきことがまだあるんだ。
はやく、古い悲しみは死んでいけ、もう不要になった。
引っ越しの準備だ。
泣き叫んだって誰が聞くんだ。
そんな奴はいらないと何度言ったと思ってる。
必要なのは無駄な情緒ではなく、それによって今まで阻害されてきたものたちだ。
取り戻さなくてはならない。
きっとどこかおかしくなった、つまりようやく正常になれたんだ。
ひとつひとつの些細な苦難が耐えられないのは、果たしてその、有る様で無い傷のせいだろうか。
それとも元々の性格だろうか。
一体どこから間違ったのか。
冷たい人間になりたいと言ったじゃないか。
悲劇ぶって荒れ狂う感情に振り回されないように。
昔の傷とやらは消えないが、痛みさえ感じなくなればそれでいい。
やるべきことは、ない薬を探すことじゃない。
もうこれ以上、過去に起きたことを言い訳にするな。
もうとっくに誰も見なくなってるよ。
痛いのは確かだが、耐えるより他にないんだ。
痛いと感じなくなるまで。
…”
ななしさん
辛いのか、君は辛そうだな。
私も辛い。不安でたまに押しつぶされそうだ。泣きたい。けど強がりだから泣けない。一人でしか泣けない。親の前でも泣けない。冷たい人間になれば他人の痛みに鈍感になるから生きやすいだろうなと思って冷たい人間になろうとした。けどそんな冷たく装っても温かい人に触れる度に、泣きそうになる。
たまに自分でも訳が分からなくなる。冷たい人間になりたいが人一倍他人の心に敏感であるからか冷たい人間になりきれない。しんどい。優しい人間として過ごしても損はする。だから冷たくありたい。けど限界も、来る。分からない。自分が。誰か温かい人に壁を作らないで飛び込めればいいのに人が怖くて飛び込められない。助けてほしい。本当は不安でどうしようもない。精神的にもキツイ。