18歳です。
私は過去にすがって、今を生きていない。18の私はここにはいない。
だからね、夢で何度も小学生、中学生だったときに戻るんだ。やり直したいただ、それだけ。夢の中で生きていると実感するんだ。
目を覚ましたときは、あ、幻想だったのかとがっかり。起きているときも頭のなかで過去の出来事をビデオみたいに再生してやり直せたことにうっとりとしている。
そうしない日はない。
ただ、現実から目を反らしている。なにも解決しないのに。でも、夢の心地よさを忘れられない。
一生子どもがいいと思う。
成長する自分が嫌だ。
歳をとる自分が憎らしい。
刻々と変化していく周りの環境も。キライ。キライ。
夢の世界では、私は私だと生きていると実感する。
私は弱くて寂しい人間。
外から見たら、よく、強そうとか鈍感とか、天然って言われる。
そのたびに、嬉しくて演じる。
でも、人一倍繊細で弱くてかまって欲しい寂しい人間って、最近やっと気づいた。
私は強くない。もろい。もろいから、崩れて崩れて、どうしようもない。
人に甘えることもできない。相談も。
つらい。ただ、つらい。
人を信用したいけど、怖いんだよ。
私は、人は信用するな、裏切られたときに傷つくのは自分たがら最初から信用とか期待なんてするもんじゃないよって姉が私に言ったから、それを信じたのに。
信じることができないのもなかなかつらいよ。
彼女は、私のことを親友と言ってくれたんだ。
7年間私の側にいてくれた。
私は、相変わらず彼女にそっけく、あなたは特別だよと、言えなかった。
彼女が苦しんでいるときは、なにも言えなかった。救えなかった。なのに、卒業式のときに手紙でありがとうって。側にいてくれてありがとうって。
今まで、なんで、彼女のことを心のなかで距離をおいてきたんだろうって、やり直したい。戻りたい。戻りたい。
だから、今日も夢で私は行き続ける。
やり直した夢で満足する。
私は、未来に不安があるけど、
実は希望もある。バーチャルリアリティの世界がもう少しで実現する。
実用化されたときには、私はそこで自分の世界を作りたいと思っている。
私の記憶が映像化が可能になりバーチャルの世界で再現出来るようになったら、嬉しい。
私はその世界で生きていると実感するだろう。
狭い世界かもしれないけどやり直すということは、私のなかでは未来であり、意味をなす。