前略
こんにちは。どんどん暑くなりますね。水分補給は出来ていますか? 塩分も取らないと意味がないそうなので、両方とも忘れずにね。
書き始めから暗くて申し訳ないのだけれど、今日は少し辛いことがありました。
バイト先でのミスです。小さくはないけれど、騒ぎ立てるまで大事でもない、よくあるミスです。
入って2ヶ月しか経っていないから、まだまだ新人さんで通るけれど。これから先のことを考えると怖くなります。
あの先輩の冷ややかな目は、私にばかり向けられるものではないけれど。今週も彼女とシフトが被るのを恐れてしまいます。
泣き言を言いたくて、不安で仕方がなくて、それでも月並みな言葉しか口に出来ない。
辛くて、居たたまれなかったけれど。それ以上に悲しかったのは、自分が誰も信用していないと気付いたこと。
誰かに縋りたくて、思い切り助けを求めたくて、けど傷付きたくなくて、自分の中に押し込める。
人前で涙を流してみたいと思います。けど、そんなこと怖くて出来ない。
嫌われたくないから、面倒だと思われたくないから、強がるのです。
分かりますか。私はあなたすら信用していないのです。毎日お互いを思い遣るような言葉を交わしているあなたでさえ。
以前私は言いましたね。周りの人は皆、いい人だと思っていると。
その言葉に嘘はありません。無いはず、です。
けれどもそれは、最後の最後まで見せられることはないのです。私はそう、信じているのです。
全てを捨て去って何かを求めた時、その時だけ輝くものだと信じてるのです。
それでは、私が。誰にとっても赤の他人である私が、その一瞬を感じることなどあるでしょうか。
誰に対しても距離を置いてしまう私が、その懐で最後の光を見ることなど出来るでしょうか。
慰めなんて所詮綺麗ごとです。何を言っても他人事だから、何も言わない時が多いです。
けれど、時々、その言葉がほしくなることはあります。
馬鹿らしいとは思いつつも、いざ言われると胸が熱くなるのです。結局は、私も人間ということでしょうか。
私はずっと、自分は甘えてばかりだと思っていました。実際、甘えてばかりなのだと思います。
けれど、同時に甘え下手でもあるのです。
本当に甘えたい時は、甘えない。つくづく馬鹿だと思います。けれど恐ろしくて、出来ないのです。
甘える、とはどういうことだと思いますか? 悲しくて仕方がないのです。
お返事は期待していません。ではまた後で、お元気で。