ああ〜すきだったなぁ。
あのひとと学校が離れて、はや半年か。
なんだろう、綺麗な思い出ばっかりになっていくのがすごく寂しい。
泣きたいくらいだいすきだったのにね。辛い思いもいっぱいしたし、一言ひとことに喜んだり悲しんだりしたはずなのに。
今はもう、疲れたり、落ち込んだときに 優しい笑顔とか 後ろ姿を思い出すばかり。
もう諦めたし、どきどき落ち着かない気持ちも昔のものになった。この恋は、ちゃんと終わった。はずだ。
なのにまだ、バスケットボールの音が体育館に響けば思い出す。木曜日の放課後は、図書室にふらっとあらわれないかなって思ってしまう。
ふわふわ甘い気持ちだけ残した、これはもう恋なんかじゃない。絶対めっちゃ美化しちゃってる。早く忘れよう。
…でも忘れたくない。
あーあ、華のJKだっていうのにさ。
さっさと新しい、わくわくするような恋をみつけたいな。そんで毎日をまた あの頃みたいにきらきらさせたいよ。
あなた以外に恋をする方法ってどんなことかしらね。