記憶が湧いてくるのは、季節の匂いだったり風だったり、いっしょにみた景色だったり、誰かの声だったり。
想い出が多いのがちょうどこの時期なのか、この時期に匂いがたくさんあるからなのか。
心臓はもうぎしぎししない。ひとりよがりで気持ち悪いと思ったこともあったけど、わたしの人生だから、わたしが大切なことで生きていきたい。
3回目の季節になっても、大切な記憶は勝手にながれてくるから、ひっそりと、わたしはショーケースの外から眺めています。
いつか本当の意味で進んだとしても、忘れることはないから、ゆっくり、でもどんどん、遠くにいけばいい。
遠くにいってしまっても、いまあるうちの言葉も表情も人にわたす気持ちにも、混じり合っていて、それこそが時間なんだと思っています。
関わった1000人の人が忘れても、わたしはちゃんと覚えているから、まるっとそのままを見ていたつもりだから、なにもこわがらずにどんどん遠くへいってください。
忘れていたとしても、くれた言葉と表情を覚えているから、もうすこししたらわたしも遠くへいきたいです。
いつまで時間がかかるかわからないけど、人に聞いてもわからないから、わたしの人生だから、わたしはこの時間すらも幸せです。それを認めることにしました。
だから同じように、元気で、幸せでいてほしいと、心から思っています。
いつか笑って話ができたら、そのときは生きてた意味があったなあと思えるくらい、とてつもなく大きな人だったんだよと、届けばいいね。