もう、疲れてしまいました。
おかしいのです。
ないてはいけないのに、わらっていないといけないのに、心がなきそうで、
ぎゅうっと、もっとつよくつよく、押しつぶされそうに痛くて、
でも、なきたいのはそのせいではなくて、
なぜだか自分だけが、薄いまくでおおわれて、
忙しそうに、隙なんてあけることなく
まわる世界からはじかれ、とりのこされてしまっていて、
捻じれて、こじれて、じわじわと、ぎりぎりと
ゆっくりたしかに差がひらきます
おかしいのです。
だって、私はたしかにそこにいるのに、
鏡のむこうでわらっているのに、
鏡のこちらがわにはいなくて、
そこにあった私がとり残されて、
すべてから離れてひとりぼっちで、
けれど自分とほかの区別がつかなくて、
ぜんぶぜんぶまぜこぜになってしまって、
もうとりだせなくて、
痛くて、ぬるくて、微睡みます
おかしいのです。
どうして、どんどんどんどんずれていって、
少しずつ、すこしずつ離れていって、
くすぐったくて、痛くて、ふんばるのもつかれてしまって
もういっそ、ずれたままでも良いかなと
死んでしまったほうがらくかなと
そんなことを考えてしまうのです
おかしいのです。
おかしい、こんなことは間違っているはずなのに、
いのちはたいせつで、たった一つのたからものと教えてもらったのに、
痛くて、つかれてしまって、他に何もおもいつかなくて、
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、さようなら。