怪我の功名??小瓶。
*らしくもなくやや恋ばな、だったりしまーす。私としてはお砂糖多め。じゃりじゃり。*
近ごろ、よく過呼吸を起こしてしまう。
ずっとならなかったので油断していたのですが…
放課後、合唱の練習中に急になって。
運動しているときでも ものすごくつらい気持ちのときでもなかったので驚いて、軽くパニックで。
ちょうど 、最後に一回合わせようというときでその伴奏を弾ききったから、騒ぎにも迷惑にもあまりならなかったことはよかったですが。
指揮者さんやパートリーダーさんが話しているうしろ、ピアノの影でうずくまっていました。びっくりしてつい、必死に息を吸おうとしてしまって余計に悪化。こわくて こわくて。
と、背中に誰かの手が。
ためらうようにそうっと、ちいさな撫でかた。でもそのちょっとだけ触れた指があたたかくて。
そのとき顔をみる余裕がなくてほんとうによかった。
私の想いびと
…?書いてみると妙に照れるな…(_ _).
は、もう一曲の伴奏者で、楽譜をめくってくれていて。いちばんちかくに居たんだよね。
気づいてくれたの。
彼がそうしてしゃがんだからか、友だちも来てくれて、彼女はしっかり背中を撫でてくれて。とても楽になった。
と、いまはこうして客観的に書いているけれどそのときはまぁ余裕などなくて。
落ち着いてきたけれど随分きつかったのか酸欠でガッタガッタ震える私が立ち上がるのに、手を出してくれた友だちのうしろで、びっくりした顔をしているのを、一瞬見た。
しんどいし怖かったけれど、大げさなくらいのみんなの優しさに包まれてすごくしあわせだった。ありがとう。ありがとう。
つぎの日は、もちろんもう平気。のはすだったんだけどやっぱりこわくて。時々変になる心臓のリズムやいつものめまいをいちいち気にしてしまう。まぁ気にするのがいちばん良くないから、また練習へ向かった。
ちょっとはやめに、きょうの練習場所へ。ここのピアノすきなんだ〜
…あ、居る。
もう聴いただけでわかってしまうあなたのピアノ。
やめてしまわないようにそうっと中へ。
なのに、すぐに気づかれてしまった。いつもはそのまま喋ったり 喋らなかったり、でもそのときは、
トコトコこっちにやってきて、いきなり
なんだったのですか?
あなたしんどいんでしょう? 昨日も午前中 めまい起こしてたでしょう?
身体の声は聞いてあげなきゃダメでしょう?
ヘンテコふざけた口調と身振り、子どもみたいな喋りかた。
でも、最後の言葉がすごく目をみて告げられたので、あなたはなかなかひとと目を合わせてくれないひとなんで、
あ、心配掛けた、
やっとわかったの。ごめんなさい。
ただの過呼吸だから大丈夫、久しぶりで焦っただけ。
そう説明していた私は、びっくりしたやん、って頭をぐしゃぐしゃにされたせいで、本気でフリーズしました。