気がつくと指の皮を剥いている。嫌なことがあったとき、嫌いな人から言われた理不尽なことを脳内でリピートしているとき、緊張しているとき、指が真っ赤になっていた なんてことが度々ある。
イライラするなんていう個人的な理由で怒る担任の言動を思い出しては皮を剥き、過去に親に言われた理不尽なことをリピートしては皮を剥き、スピーチの最中に皮を剥き……と四六時中皮膚を剥がしている。そして一時的な快感を味わっては即自己嫌悪に陥る。そんな日々の繰り返しがとても苦痛だ。
過去の嫌な思い出が私を縛り付ける。誰かと会話していても、ふと、そう言えばこの人に前嫌なこと言われたわ…と思い出しては暗くなる。勿論相手側はそんなこと覚えてもいないのだ。悪いことなどと思ってもいない。
嫌な思い出は誰しもすっぽりと記憶から消し去ることなんてできないだろうが、私の場合少し異常だと感じるときがある。帰宅してから23時、24時くらいまでずっと今日あった不快なこと、もしくは今までのことをずっと一から思い出さないと気がすまない。そして疲れて寝てしまう、というのが一日のサイクルだ。夕飯を食べずに寝てしまうことも多々ある。受験が近づいているのにこんな調子では受かるわけがない。でもそんな簡単には日々の習慣を変えることなどできない。では私は一体どうしたらよいのか。こんな日々を変えることはできるのだろうか。