人生に疲れている
まだ20年も生きてないくせに
生意気だなって自分でも思うけど
頑張って生きてるのに
こんなに必死になってるのに
必死に毎日命を繋いで
落ち着いてる時はそれなりの幸せを感じて
でもその幸せは 誰かにとっての日常で
幸せの中にいると、自分が平然とした世界に吸収されて
輪郭を失って消えていく気がした
その幸せは
死ぬ程の苦労の先にあったその幸せは
私を私じゃない誰かに作り替えて
人生を無にする
苦しんだ時間を
無かったことにする
誰も私の苦しんだ時間を知らない
誰も私を褒めてくれない
私は生きているのに
それは当たり前のことだから
誰も私を慰めてくれない
温めてくれない
走って走って、泣きながら走って
やっとみんなのスタート地点に追いついても
それは走る以前の場所で
私一人だけボロボロになっていたって
みんな先のゴールしか見ていない
誰も、これからライバルになる人間を慰めたりしない
スタート地点に立っていることは
当たり前のことだから
私はこれからも生きていく
その中で誰か
私を慰めてくれる人に
出会えるだろうか
私を愛してくれる人は
現れるだろうか
その手を差し伸べられたとき
私はそれを
疑いなく
素直に
掴むことができるだろうか
「どうせ嘘だ」と言って
叩いてしまったり
しないだろうか
自我を失っても
人生は続く
肉体が呼吸を続ける限り
私はいつまで
私でいられるだろうか
私が私でいるうちに
誰か
私を抱きしめてほしい
そしてそう願いながら
この世界に生き続けることを
どうか許してほしい