思春期を家族含む周りに小馬鹿にされながら過ごしたせいかいつしか「どうせどいつもこいつも自分を嫌ってる」と思いながら他人に接するようになった。
成人して数年が経ったが、腹を割って話せる人は誰一人としていない。周りがみんな敵に見えるし話していることを頭に留めることすらしんどい。
覚えられるのは自分が読んだ本の内容だけ。人の名前も顔もどんなやつなのかも、覚えられないし関心も持てない。
これではいけないとはわかっている。でもそう思うとすぐにどうせ意味がないからやめろという声が聞こえる。
頭がおかしくなりそうだ。もしかしたらもうおかしいのかもしれないけど。せめて奨学金を返すまでは死にたくないから死にたくなる度に娯楽商品を予約してこの世にしがみついている。