不登校ってなんなんでしょうか。勉強は嫌じゃないのに、学校は嫌いです。
中学二年生、もう少しで中学三年生になってしまいます。
今日は学校を休みました。ずる、じゃないとは思うけれど、やっぱりずるなんだとも思います。学校に行く直前まではよかったのに、突然吐き気がし出して、いつもならお母さんたちが気を使って優しくなるのが気持ち悪くて我慢するんだけれど、今日はなぜかだめでした。今年から花粉症で鼻づまりで頭がくらくらして、一ヶ月前転校してきた学校だから教室で鼻をかむのも嫌で、正直休みたいと思っていた矢先だったから。しかも今日は球技大会がある日。バスケは、授業のある日は階段から落っこちて骨折してしまいたくなるほど苦手で。冗談だけれど。……だから、わざとらしく咳をしたんでしょうか。気持ち悪くてしかたがなかったけれど、昨日みたいに我慢して学校に行くべきだったんでしょうか。わたしには分からないんです。
仕方なく、毛布の中でごろごろしていたらいつの間にか眠っていて、夢を見ました。もうしばらく会っていない、お父さんの夢。あんなに優しくて素敵な人なのに、お母さんを追い込んでしまう人だった。わたしも縛られてはいたけれど、その分幸せやお金には困らなかったから。あの頃に戻りたいとか、そんな夢を見てしまう。夢の中で、突然抱きついてきた娘に驚くお父さんの腕の中で、泣いた。大きな背中で、優しい声で。お願い、これが現実であってくれ。美化なんかじゃきっとない。そう信じたかった。
……お金。お金持ちってわけじゃないけど、わたしに毎月お小遣い(千円だった)をくれて、父自身の趣味にためらいなくお金を使えるくらいには、お金があったんだと思います。以前と違って、病気になったときにすごく申し訳なくなって、わたしなんかいなくなってしまえばお母さんも幸せに暮らせるんだろうなって、そんなこと思ってしまうくらいに今は、少し辛い。お菓子とか、服とか、映画とか、割とすぐに与えてくれるくせに、「ぜいたくだからね、これは」って釘をさす。有難いけれど、そんなこと言われるたびに気持ちが暗くなるわたしのことも考えてみて欲しいと思ってしまう。
話が脱線したけれど、とにかくいろんなことがあって、以前から少し対人恐怖症気味だったわたしは、今では学校が一番嫌いになってしまいそうです。 勉強はある程度得意だし、学校の生徒会の仕事だって、突然の転校で地位を無くすまでは一生懸命やってた。ただ、3人以上での会話が苦手で、世間話が何よりも下手くそで、大きい音と怒鳴り声にいつも怯えてしまうわたしは、学校という社会に適していない人間だっとというだけで。わたしは健常者だから、特別な支援を受けて勉強ができるわけじゃない。でも、もしも、静かな空間で信頼できる先生とマンツーマンで勉強ができるのなら、わたしは学校が楽しみになるのかもしれない。誰かの気持ちを一生懸命考えて、でも結局ダメですよーってなるのに疲れちゃったんです。どんなに考えてもわかることはないのに、自分だけ頑張ってるのに疲れたんです。
窓際に立つと、学校が大きな檻にみえる。そんなの、ここの学校でもきっと、わたしだけなんだから。諦めて、明日も学校に行く。帰れば、この小瓶を誰かが読んでくれていて、私も誰かの小瓶を拾う。それでいいのかはわたしにも分からないけれど、やっぱりこのままじゃだめで、誰かに相談しなくちゃいけないのかなぁ。そんなの自分で頑張ればって言われたら、もうそりゃその通りなんですけど…。