きっとあの時、死にそうなのは君だっただろう。死にたいとよく言っていたのも君だった。
もしかしたら彼女はなんでお前が、と思ったかもしれない。私の方がこんなに不幸なのに、と。
勝手な想像だけれど、その通りだよ。
きっと君は私なんかより不幸であるし、
可哀想であるし、
同情すべきなのだろう。
なんでと聞かれたって、
不幸じゃないとだめかい?理由がないとだめかい?
なんて言うと立派だが、正に弱かったんだろう。
正直言ってしまえばあの時と大して変わらないよ。強いて言うなら今じゃなくていつか、という気持ちになった。
君のことは誰よりも好きだった。
大切な親友であった。
それを勝手な嫉妬と自己嫌悪でこじらせてしまった。
君の悪いとこばかりをさがしている。
昨日だってさ、
君は先に行ったのに隣に絶対知り合いがいる場所に迷わず座っただろう?前の席が空いていたのに。その後2人の子がどうしようかと考えていたのに。君は動きもしなかった。
嫌いだよ、本当に。
今日だって。
私を他の子と一緒に蔑ろにした。
ああ本当に、君の嫌いなとこばかり。
これを好きとは言わないだろう?
今では君さえいなければ、君のせいで、と考えている。
あの時私を支えてくれたのも君のはずで、君に感謝しなければいけないのに。
それさえも、何か悪意がある気がしてならない。
どうかお願いだから、近寄らないでくれ。
もう来ないでくれ。
縁なんか切らせてくれ。
君と話すほど好きになるから、嫌いなんだ。
嫌いだよ。大嫌い。
いつかそっと連絡先を消してしまおう。
君じゃない人と旅行へ行こう。
今の知り合いとの縁も切ろう。
君と早く離れたい。