こんばんWAN(^_^)!!
今日たまたま読んだ
国語の教科書にて…
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地球上からいっさいの
生物が絶滅したとするね。
―いきなり、何さ。
その時、それでも夕焼けは
なお赤いだろうか。
―何か不気味な色に
変わるとでも?
いや、見る者がいなくとも
夕焼けは色を持つか、と
いうこと。
―もちろん、何か色を
持つだろうね。例えば、
核戦争の後、見られること
なく西の空が奇妙な色に
染まるとか。だけど、突然
どうして?
漠然とした言い方で申し訳
ないけど、例えば見ること
と見られた対象ないし世界
ということで、どうも
なんだか釈然としない気分
がある。今、西日に照らされ
た雲を見ていて、以前少し
考えていたことをを君と
考えてみたくなったんだ。
君は見る者がいなくとも
夕焼けは何か色を持つ
だろうと言ったね、でも、
私は持たないと思う。
―どうして。
もし、青と黄の系統しか
感知しない生物だけが
生き残ったらどうなる?
―そうしたら、なんだ、何色
になるんだ?暗い緑に
染まるのかな。
その時、
夕焼けの色は暗い緑だ、と。
―そうなるね。
その生物も絶滅したら?
―そうなったら…。そうか。
その時、夕焼けの色も
「死滅」しちゃうか。もう
夕焼けは何色でもなくなる。
色は対象そのものの性質
ではなく、むしろ、対象と
それを見る者との合作と
でも言うべきではないか。
それゆえ、見る者が
いなくなったならば、物は
色を失う。世界は本来、
無色なのであり、色とは
自分の視野に現れる性質に
ほかならない。そう
思わないか?
哲学の謎/野矢茂樹
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なんだか読んでいて
深いなあと思いました
ちなみに私の教科書の
表紙を開いてすぐに
書いてあります←
私のとらえ方は違うと
思うけど、今私が見てる
暖かい夕焼けの景色は
誰かが暗い寂しい夕焼けの
景色と思ってるのかも
しれない。
私には優しく暖かく
見えるこの景色は
誰かが悲しく寂しい
景色に思うかもしれない。
作者の言う通り物や景色は
無色で、自分との合作で
このように見えてるのかも
しれない。
何言ってるかわかんない
かもですが………
少しでも、あなたの見える
景色が色鮮やかに
なりますように。
▼△ 三毛猫