去年立て続けに祖父母を亡くした。ついでに祖母の飼っていた犬も後を追うように死んだ。
その時は少しは涙も出たし、今でも時々思い出して感傷に耽るときもある。
祖父は自分のやりたい事を続けられる人だった。
祖母はいつも傍にいて愚痴を聞き叱咤激励応援してくれた。
私にはどちらも尊敬に値すると思う。
私にはやりたくてもできないことだ。
私は学生時代以前からずっと社会に馴染めず、成人してもなお、家族親戚に心配をかけてばかりいる。
祖母は死ぬ直前まで、私の仕事が安定しているか続けられそうかなどとそんなことばかり言っていた。
あの時は、志だけは立派に、祖母が天国で安心できるように頑張ろうなどと考えていた。
いや、今でも心の中では思っている。
しかし現実はうまくいかないどころか、次の面接では、祖母の介護を理由に中退したと嘘をつこうかと頭をよぎる。
自分の行く末を思案している。
思いつきたくもないはずの悪い考えが浮かぶ現実と、本当は己が大切で祖母なんてどうでもいいと思っているのではないかという恐怖。
小学生のころ母に怒られながら毎日祖母の家に寄り道した。
あんなに祖母が好きだったはずなのに。
あと数ヶ月で祖母の一回忌。
祖母が死んだあの時に心に誓った、
"大丈夫だよ心配しないで私頑張るから"
は実現できそうもない。
氷のように冷たい人間よりおばあちゃんへ
おばあちゃん、天国で犬と遊んでますか?
おばあちゃんみたいに最後まで諦めずに生きていたいです。
どうしたらいいですか。
諦めてばかりの人生です。
遠方に嫁いだせいでお墓まいりにも行けそうにありません。
ごめんなさい。