好きになりすぎて苦しくて距離を置いてみた。ほんのり苦しさが減ってその分寂しさが増えた。
距離を置いて、もしかしたらあらゆる可能性を失ってしまったのかもしれない。だけどそうしないと自分が壊れてしまいそうだから仕方なかった。
相手は最初からこの世の中に存在しない人だったのだと自分に言い聞かせて、心に蓋をして強がって毎日を過ごす。人を好きになりすぎると、緊張しすぎて側になんかいられないことがわかった。声を聞くこと顔を見ること、全てがこんなに辛くなるなんて思わなかった。
素直につき合って欲しいといったほうがよかったのかもしれない。だけど、そんなこと言う余裕がないくらい苦しかった。本当に好きな人となんてつき合えるはずがない。
ななしさん
人生は夢を見ているようなものだ。何十年かこの世にいて、死んだら帰るべきところに帰る。その間、いろいろな経験をする。楽しいこと、嬉しいこと、悲しいこと、辛いこと、苦しいこと。それらは、そのときはいろいろ感じるかもしれないが、生きていれば、いつか思い出になり、この世でのお土産としてあなたは携えて帰るべきところに帰って行く。何十年なんて、過ぎてしまえばあっという間だ。
好きな人から距離を置いて、時間が経つのを待つ。それが確かに現実的だと思う。辛いことではあるが、自分の思い通り になることがよいことだとは限らない、そのことを学ぶためだと思うのも一つの考え方だと思う。ああでもないこうでもないと考えると思う。それでもいいし、それが普通だと思う。なかなか思いを断つこともできないし、近づくこともなかなかできない。そういうことも、人生ではある。自分の力ではどうにもならないことが、人生ではある。そんなとき、人はもがく。そしてそれが普通だと思う。そうやって人生の時間が進み、それぞれの人生を生き、学ぶべきことを学び、成長して行く。
スタンダールの『赤と黒』とか例えばそのような恋愛を題材にした小説などの文学を読むのも、自分の思いあるいはエネルギーを向かわせる一つの方向だと思う。
余り役には立たなかったかも知れないが、この辺で書くのを止める。