名前の書かれていない
ずるい手紙
渡したらきっと困らせてしまう
自己満足な手紙
でも知ってほしくて
持ち歩く手紙
渡せない手紙
ここで流してしまおうかな…
「先生へ
わたしは、先生が好きでした。
名前も書かず、手渡しでもない、ずるい手紙を送ってしまいごめんなさい。
先生が学校を辞めてしまうと聞いた時に、初めて気がついたのと同時に戸惑い、悩みました。こんな手紙を書くこともとても悩みました。
けれど、どうしても言葉にだけはしたくて書きました。(渡せていないかもしれないけれど…。)
いつか心の片隅でこんな人もいたなぁって思い出してくれたら嬉しいです。
先生は、自分のしたいことにとても意欲的で行動的で同性としてとても憧れでした。
最近、わたしは自分の夢と将来を見失いかけていました。
こんなわたしがなれるのだろうか。
こんなわたしがなっても良いのだろうか。
周りにも言えず、受け止めてもらえる自信もなくて。
まだまだ理解されづらいこの社会でどう生きていけばよいのか。
こんなことをずっと考えていたときに先生が辞めてしまうことを聞きました。
でも、それは人のためで。
きっと自分自身の夢を追っていくためで。
それを聞いたらなんだか羨ましく思い、それと同時に元気づけられました。
ありがとうございます。
きっとこれから今より悩んだり大変だったりするのだろうけど自分なりに答えを見つけて頑張っていきます。
先生も新しい場所で頑張ってください。
短い間でしたがありがとうございました。」
タイムリミットは明後日