死んだらどこへ行くんだろう
天国とか地獄とか黄泉の国とか、生きてる人が書いたものだよね。
お花畑とかもよく聞くけど、それって植物の魂も死ぬと人間と同じところにいくってことなのかな。
星になるのはちょっとあこがれるけど、星にも死がある。
それってつまり、星になることは死ではなくて、生まれ変わったことに近いんじゃないかな?来世は星。悪くない。
死んだら無になるっていうのも聞いたことがある。ここには「無」になりたいって人が多い。「無」ってなんだろうな。
すべてのしがらみから解放されること?
もう何も感じないし、何も見えないし、何も考えなくていい。
それが「無」になることなのかな。
それって風?死んだら風になるって歌あるよね。
ほらやっぱり、僕らは死と同時に生まれ変わってる。死は終わりじゃない。他の何かになるってことなんだ。
生きてるものの世界を、死が満たしてる。
僕は産まれる前、死んでいた。どうして人間に産まれたんだろう。
何か理由があると思う。風や、星や、花や、ペットのタマにならなかった理由があるんだ。
僕はそれを見つけるまでは死にたくない。死んじゃだめな気がする。